Nintendo Switch版「人生ゲーム for Nintendo Switch」をプレイしましたが、はっきりいってつまらなかったというのが正直な感想です。
なぜつまらないと感じたのか、逆に少しだけ良かった点はどこだったのかをまとめました。
これから購入しようかお悩み中の方や、すでにプレイして僕と同じ気持ちになった方への共感となれば幸いです。
ちなみに僕がプレイしたゲームの詳細は下記の通りです。
Contents
SWITCH版『人生ゲーム』の基本ルール
まずは人生ゲームのルールを説明しましょう。
本作のルールは「すごろく」と同じであり、ルーレットを回して出た数だけ進みます。
マスに止まる度に、資産が増えたり恋人が出来るといったイベントが起こります。
最終的に多くの資産を持っていたプレイヤーが勝ちというルールです。
また、自分のアバターを作ったり、知力などのパラメータの成長をさせたり、職業と恋人という選択の選択も可能です。
さらに、カードを使う事によって出目を操作したり、恋人とデートしたりなどの恩恵を得られるのも特徴となります。
正直つまらないと感じた理由 4点
では一体どこがつまらないのか?
具体的な理由は主に4つあります。
ざっくり説明すると以下の通りです。
- 戦略性が皆無である事
似たボードゲームと比較すると強みがない。 - 対戦の面白みもない
相手に対し優位に立ち回る要素がなく、勝敗の境界線が曖昧。 - ゲーム寿命の短さ
マップ、ターン数が固定で一本道でしかない。 - 育成に張り合いがない
職業・パラメーターの変化に乏しい。
それぞれについて、詳しく述べていきます。
①戦略性が皆無である事
僕は似たボードゲームとして、「モノポリー」「いたスト」「桃鉄」「マリオパーティ」のプレイ経験があります。
僕は上記の4つのゲームは大好きです。
それらにはちゃんと戦略性や立ち回りなど、プレイヤースキルや経験によって左右されるゲーム性があるのが特徴です。
しかし、本作はそういったゲーム性は「皆無」と言っていいでしょう。
例えるならば、「貧乏神」や「赤マス」の存在しない桃鉄、という感じです。
モノポリーのような駆け引きもなければ、いたストのような株を使うといった戦略性がないのです。
そして、マリオパーティのようにミニゲームでわいわいできる要素もありません。
では人生ゲームは何が出来るかというと、
「ただサイコロを振る事」と「単純な選択肢を選ぶだけ」。
以上です。
大抵のマスを踏んでも「良い事」しかおきません。
そのため、トラブルにほとんど見舞われることもなく、誰もが簡単に億万長者になれます。
カードのおかげで恋愛や結婚も簡単で、相手に困る事がありません。
子供も3人産まれ、順風満帆な人生で終わりました。
作業的にサイコロを振り、作業的に選択肢を選ぶだけで、あっという間におしまいです。
何も考えず、ボタンをポチポチしているだけで持て囃されるだけなので、ゲーム性はまったくありませんでした。
②対戦の面白みのなさ
一応、妻とも対戦のつもりでプレイしたのですが、彼女もまた億万長者となり、子供もいてめでたしめでたし、という感じです。
「で、これ対戦ゲームとして成り立っているの?」と言われれば、対戦要素も皆無でした。
「競争」ではなく「みんなで仲良くゴール」というのがこのゲームの趣旨のようです。
相手を妨害したり、出し抜いたりする要素もなく平和そのもの。
勝ち負けの境界線があいまいなので、対戦を期待していた僕達にとっては全くと言っていい程面白くありませんでした。
最初だけは2人でワクワクしながらプレイしたものの、あまりの中身のスカスカ具合に、妻とも微妙な空気になり、1度だけのプレイで終わってしまいました。
一応、最終的な資産による勝ち負けという結果は出ますが、五十歩百歩というところで、勝っても特に嬉しくありませんでした。
ゴールした時の資産で競い合う事が目的らしいですが、誰もが億万長者になれるので、あまり差を実感しにくいのです。
③ゲーム寿命の短さ
また大きな不満点としては、ゲームとしての寿命の短さが挙げられます。
残念ながら、繰り返して遊ぼうと思える要素がありませんでした。
まずはターン数とマップが固定である事。
そのせいで1プレイ辺り最大で2時間弱しかなく、遊び方に工夫がありません。
マップの選択もできず、ほぼラッキーマスばかりの一本道でカードの種類も少ないです。
誰が何回やっても同じようなプレイになる事が分かります。
唯一の選ぶ自由がある職業は、一応種類は多いけれど、だからと言って差が大きくなるわけではないようです。
(もし職業に格差があったらそれはそれでゲームバランスが崩壊しますが。)
イベント内容も別に笑えるとか面白いとかではなく、その職業でありそうな「無難」で「使いまわしのイベント」の連続。
結局どれも一緒にしか思えず「次はあの職業でやってみたい」などとは思いませんでした。
④育成に張り合いがない
能力も大抵は狙い通りで順調に上がるので、育成の楽しみもありません。
知力、体力、センスの3つありますが、簡単に上がりますし、低いからと言って別にお金に困る事もないです。
赤ちゃん~学生時代も遊べますが、申し訳程度のボリューム。
(わざわざ「子どもだけモード」なんてものもありますが、これで遊ぶ意味がよく分かりません。)
さらにお金をいくら稼いでも、使い道は家を買うくらいで、張り合いもないです。
そうして大量の金を稼いだ後にクリアしても、「もう終わり?」という拍子抜けといった所です。
ひたすら「忖度」と「接待プレイ」でご機嫌取りをされたようなゲームなので、なんとも言えないラストでした。
それでいて本当に「豪華声優」ではあるので、もはや狙っているとしか思えません。
人生ゲームで良かった点
というわけで、まったく刺激のないゲームでしたが、全否定するわけではありません。
良かった点がないわけではないので、それもお伝えしておきます。
良かった点①空想や理想に思いが馳せられる事
人生をテーマにしているだけあって、最初だけは職業選択や恋愛の選択肢が多いのは興味をそそられました。
「もしかしたら、自分もそういう道があったかもしれない…」なんていう妄想も出来ます。
さらにお金も手に入り、子供にも恵まれ、職業的な地位を得て、病気も全くしない…。
そんな理想的な人生に思いを馳せられたので、気分的には多少明るくなった気もします。
そういう意味では、虚無ゲーではなかったです。
良かった点②子供とも一緒に遊べる事
また、友達や家族とプレイした際は「絶対喧嘩にはならない」というのは、逆に新しい試みとも言えます。
対戦ゲームでありながら、お互い平和に楽しみたい、という場合にはこのゲームは貴重な機会になるかもしれません。
また実力が全く関係ないので、大人は小さいお子様とも一緒に遊ぶ事が可能です。
出目による運でしかないので、大人も手加減する必要がなく、対等にプレイする事ができると思われます。
モノポリーやいたストのように実力差が出ることはないでしょう。
また、桃鉄のように相手を邪魔する事もないので、険悪なムードになる事もないです。
人生ゲームは買いなのか?
まとめると、対戦・戦略性・駆け引きなどのゲーム性を求める場合、人生ゲームを遊んでも面白さは得られないと思います。
一方、「対戦相手と絶対ケンカになりたくない」とか、「小さなお子様」と一緒に遊ぶことが目的であれば、人生ゲームはオススメとなります。
特に、親戚の子供たちが4人ほど集まる機会等があった時、平和に過ごして欲しいとき用に購入するという用途が挙げられますね。
個人的には、ゲームは勝ち負けがあるから面白いと思っているので、ゲーム性を求めるのであれば断然桃鉄の方がおすすめです。
僕は「定番」、「桃太郎電鉄2」をプレイしましたが、これらの方が価値がありました。
残念ながら「いたスト」シリーズはswitchでは未発売なので、いずれ発売される事を期待したいところ。
人生ゲームのアップデートについて
欲を言えば、マップのパターンを増やしたり、マイナスマスが増えたり、資産形成に戦略性を持たせたりとか、何らかの楽しみ方のバリエーションが欲しかったです。
もしかするとマップの追加等は、後々のアプデによるかもしれませんが、現時点では不明です。
なので、現状のままならば1~2回程度遊べれば十分、という感じです。
(それでいて定価約6000円というのはかなり割高という印象。そのために”オリジナル版の人生ゲーム”が収録されているのかもしれません。)
追記:2024年7月30日(火)4:00にアプデの配信
発売から約半年後の2024年7月30日に、公式によるアップデートのアナウンスがありました。
内容は以下の通り。
・やりこみロングモードを追加
・新職業追加(芸人・教師・バスケ選手)
・パートナー作成機能追加
・結果発表後に人生の振り返り演出の追加
・物件の価値が変化する要素の追加
・金の物件追加(やりこみロングモードの大人時代後半からの追加)
・終了投票機能追加
・実績達成でのアバターパーツ付与要素の追加
・その他一部イベント調整、追加参照:https://www.takaratomy.co.jp/products/jinseidigital/20240719/
もう少し早ければ試せたのですが、残念ながら僕の手元にはもうゲームがないのです。
ターン数が増えたので、それなりに長くは遊べるようになっているのかもしれませんが、わざわざ買い直すことはないでしょう。
人生ゲーム改善の要望について
最後に、どうやったら人生ゲームが面白い作品だと思えたのか、個人的にいくつか考えてみました。
- マップのバリエーションを拡大or分岐を増やす事
毎回遊ぶたびに違う展開にするためには、やはり「ルート分岐」くらいは増やした方がいいと思われます。
例えばリスクが多い代わりに、リターンも大きいルートとか。
またラッキーマスだらけなのも問題なので、もう少しバッドイベントも追加しても良かったのではないかと。 - イベントのバリエーションを増やす
季節の要素を取り入れるとか、期間限定のイベントをこなすと有利になるとか。
マイナスイベントがあってもギャグ調にすれば笑いに転化できるのではないかと。
また、選択肢によって幸不幸の展開が変わるイベントやミニゲームも欲しかったです。 - 職業ごとに有利不利を入れる
苦労が多い代わりに見返りも大きくなるという、職業による違いも大きく増やしてもいいと思います。
また、パラメータ強化と転職を重ねることでより上級職になるなどのやり込み要素もあれば嬉しいです。 - 対戦要素を増やす
価値の高い物件を早い者勝ちで買えるようにするために、いかにお金を稼ぐかとか、有利なカードを使うとか、そういう戦略性も欲しかったです。
総評:良くも悪くもスゴロクである
さて、僕個人の総評としましては「初見なら楽しめるけれど、2回目からはもういいや」というゲームでした。
そもそも、サイコロを振るだけのただのスゴロクに、面白いもつまらないもないのかもしれません。
思い返せば、昔は僕もアナログのすごろくゲームを楽しんだ記憶はありますが、1度遊べば当分の間は押し入れの奥でした。
本作も同様で、せっかく令和のゲームとして出てきてくれたのに、やはりスゴロクはスゴロクでしかないようです。
しかも、本作は「無難」「順調」が軸になっていたため、起伏のないスゴロクという感じです。
とまあ色々書きましたが、面白くなりそうな要素はあるため、惜しいゲームだとは思うのです。
けれど、それが出来なかった理由は過去の事(KOTY)が影響しているからなのでしょうかね。
(KOTYに詳しく知りたい方はこちらの記事(外部リンク)を参照ください。)
その結果、攻めるよりも守りに入るゲームとなり、結果的に「クソゲーとは言わないけど、面白みがないゲーム」となってしまったのではないかと勝手に解釈しております。
しかし、過去にクソゲーという不名誉を与えられながらも、あえて人生ゲームを再び世に出すというチャレンジ精神は素晴らしい事だと思います。
もし、興味がある方は1度くらいプレイしてもいいかもしれません。
ただ、やっぱり桃鉄の方が楽しめると思いますけどね!!!



















公式サイトより引用:https://www.takaratomy.co.jp/products/jinseidigital/