2021年に「ファイナルファンタジー9」のアニメ化が発表されました。
しかし、2025年になっても日本国内での続報がまったくなく、忘れてしまわれた方も多いでしょう。
というわけで、FF9のアニメ情報を改めて見直していきます。
FF9アニメ化の発端について
そもそもFF9のアニメの制作を発表したのは日本の会社ではありません。
Cyber Group Studios(サイバー・グループ・スタジオ)という、海外の会社になります。
パリに本社を構え、ロサンゼルス(米国)、ルーベ (フランス) Graphilm(イタリア)、A Productions (英国)、Scrawl Animation (シンガポール) の6カ国にまたがる、大規模な企業でした。
そんな「Cyber Group Studios」は、2021年6月に下記文面を掲載されたのです。
パリ、 2021年6月22日火曜日–サイバーグループスタジオは、株式会社スクウェア・エニックスと、 不朽の名作『ファイナルファンタジー®IX』を初めてアニメシリーズ化する独占オプション契約を締結したことを発表しました。
引用:https://www.cybergroupstudios.com/2021/06/23/final-fantasy-ix-to-be-adapted-into-an-animation-series-for-the-first-time/
(引用元より機械翻訳)
FF9の発売日は2000年なので、約20年越しのアニメ発表という、ファンには喜ばしいニュースだったことでしょう。
Cyber Group Studiosの代表作について
では、Cyber Group Studiosとは一体どんな会社だったのか?
手掛けるアニメは、主に子供やファミリー向けの作品が多いです。
日本でも有名なのは「ギガントサウルス」でしょうか。
ギガントサウルスは2021年1月3日からNHKでも放送されている子供向けアニメです。
全体的な絵柄としては、ポップでいかにも子供の見る海外アニメという感じ。
FF9のアニメは制作中なのか?
当初FF9のアニメは、2021年~2022年までに制作開発を目標とされていました。
記事執筆時点ではエピソード数や長さは確定していないが、シスマン氏は2021年末か2022年初頭までに制作を開始することを目標にしていると語る。
引用:https://kidscreen.com/2021/06/21/cyber-group-lines-up-final-fantasy-ix-series/
(引用元より機械翻訳)
しかし、2024年を過ぎても全く音沙汰がなく、本当に制作に着手されているのかは不明となっていました。
ところが同年11月を境に、事態は大きく一変する事になります。
Cyber Group Studiosがまさかの破産申請
2024年11月、なんとCyber Group Studiosがまさかの破産申請の計画が進行していることが発覚しました。
参照:https://www.vice.com/en/article/a-final-fantasy-ix-animated-series-based-on-vivis-six-children-was-reportedly-in-the-works-before-its-studio-filed-for-bankruptcy/
アニメの内容はFF9のエンディング後のストーリーであり、ビビの6人の子供が主人公となる予定だったそうです。(公式発表ではないようですが。)
破産にあたり、当初は買収提案や入札者もいた事により、FF9のアニメは存続する方向だったようです。
ところが、2025年4月30日のニュースにて、同社は完全に閉鎖されることが決定されました。
裁判所命令で買収は却下され、スタジオの資産(権利や開発中のプロジェクト)はグループの負債返済のために売却されるのだとか。
昨年11月、サイバーグループが危機による経済的打撃に耐えられなくなったことが原因です。
https://3dvf.com/en/cyber-group-studios-goes-into-liquidation-the-end-of-a-20-year-journey/
他社による買収の可能性も高かったものの、裁判所の決定により買収提案は却下され、サイバーグループは完全清算へと向かいます。全従業員が職を失い、スタジオの資産はグループの負債返済のために売却されることになります。
(引用元より機械翻訳)
FF9のアニメも何らかの形で売却されたのでしょうが、その権利は誰が所有しているのかは全くもって不明です。
そのため、FF9のアニメ化はまさしく永遠の闇となってしまったようです。
想像以上に悲しい結末ですね…。
当初、FF9アニメ化に関しては、世界規模の配給、ライセンス供与、商品化なども手掛ける予定とされていましたが、このような結果になるとは。
実は僕も完全に忘れていて、久しぶりにFF9をプレイしようとした時、ふと「アニメ化」の事を思い出して今回の記事の執筆にいたいました。
音沙汰がないだけできっと制作されているのだと思いきや、話題にならないという事は、大きな原因があったという事ですね。
FF9のアニメ化しなくてもよかった?
ただ、個人的には、アニメ化はなくても良かったんじゃないかと思います。
あえてその理由は書きませんが、色々な不安要素もありましたからね。
2022年の「聖剣伝説」のアニメ化というのも、僕の中では触れたくない思い出でもありますし。
また、破産した理由についても、巨額の資金調達をして「制作の質」を上げようとしましたが、結局は「収益性」を重視した事業へと転換したからだとか。
つまり「質よりも利益」に舵を切った結果、アニメの受注数が減った事が、破産へとつながったようです。
一体どんなアニメになるのか気になるところでしたが、FF9で収益を上げられるかは、ちょっと想像しにくいかもしれません。
それよりも悲しいのは従業員の皆様が解雇されるという事なので、心苦しい限りです。
それに買収提案に乗る気でいたにもかかわらず、裁判所命令という結末なのが残念でなりません。
FF9 25周年記念に発表もなし!
一方日本国内では、2025年にFF9の発売25周年を記念した特設ページが公開されました。
参照:https://jp.finalfantasy.com/ffix25th
ビビを主人公とした絵本や、キャラクターグッズなどの関連商品の発売が主な内容です。
しかし、アニメが今後どうなるかについては一切触れられてはいません。
もちろん事情が事情なので、公式から何も続報が出せなくて当然ではあるのですが。
FF9アニメ化について まとめ
アニメ化は実現がかなり難しい段階になったとは思います。(というか、ほぼ不可能レベル。)
とはいえ、原作を愛するならアニメ化に期待するよりも、ゲームで楽しむことが一番だと思います。
名作である事に変わりはなく、今でも現行機であるPS4やswitchでもリマスター版が遊べますからね。
もし何らかの続報があれば、新しく記事を書くかもしれないので、その時にまたよろしくお願いいたします。