世間様から悪く言われがちな「転売ヤー」。
僕としても買占めによる価格のつり上げは、迷惑だなと思っています。
一方で、僕は何となく転売に興味を持っているのも事実です。
というのも、以前メルカリでゲームを売ってみたら、思いのほか高値で売れた経験をしたからです。(後述)
そこで僕は思いました。
「これ、迷惑行為じゃないやり方で転売が出来れば、趣味になるんじゃね?」と。
というわけで、今回は「理想的な転売ヤーになる方法」を考えてみました。
※嫌儲の人、転売ヤーという言葉を聞くだけで発狂しちゃう人からの非難は受け付けません。
Contents
嫌われる転売ヤーの条件とは
まず、転売ヤーが嫌われる代表的な要因を3点ほど挙げていきます。
①自分の利益だけを上げるため、生産性がない。
②流通の妨げであり、社会の役に立たない。
③品薄状態を作り、価格を高騰させる。
※違法行為や規約違反は論外なので省きます。
さて、こんなところでしょうか。
逆に言えば、この3つをクリアできれば、多少はまともな転売ヤーになれると考えました。
次は、その方法について案を出していきます。
①付加価値をつける
まずは、「生産性がない問題」についてです。
これは「付加価値をつける」という方法で解決できます。
その1つが「セット売り」という方法です。
例えばゲーム機なら、おまけとして「人気ソフト数本セット」にすると、すぐに遊べるという付加価値がつけられます。
また、漫画ならば全巻揃えて売れば「1冊ずつ買う手間」を省けます。
トータルコーディネートした洋服一式なんかも、「イメージしやすくなる」というメリットが生まれます。
つまり、類似や関連する商品をセットにすることで、利便性が得られるのです。
また「商品をキレイに洗浄する」という方法も考えられます。
「中古」といっても、やはり「キレイな状態」である方がユーザーにとってもメリットでしょう。
洗浄にも技術がいるモノもあるでしょうから、難しいほど付加価値は上がるはずです。
他にも「時間」も付加価値になりえます。
例えば、「店頭で並ばないと手に入らないモノ」があります。
それを代わりに行い、スマホのボタン1つで買えるようにするなら、それもまた付加価値です。
そうした何らかの付加価値があれば、金額に上乗せしても問題はない気がします。
そればかりか、新たな価値の創造となり、生産性は上がるといえます。
②在庫処分を手伝う
次に、「社会の役に立たない」という問題を見ていきましょう。
それは「在庫処分を手伝う」という方法で解決できます。
店舗では「在庫処分」として、比較的安い値段で売りさばく事があります。
その理由は「早く売って、倉庫や店舗のスペースを確保したい」という狙いもあるはずです。
在庫を抱えるとそれだけで邪魔であり、廃棄となれば「赤字」になります。
そんな廃棄寸前の商品を「買う」というだけで、確実に店舗側の役に立ちます。
店舗側としては「利益」と「スペースの確保」という2つのメリットになるからです。
さらに、流行の「SDGs」にも一役買えば、一石三鳥も狙えます。
一方、転売側としては「在庫リスク」を引き受ける形になりますが、買い手さえ見つければ利益になるわけです。
しかも「定価」で売れば「三方良し」が成立するわけです。
これで、多少なりとも「社会の役に立つことはできる」といえるでしょう。
ちなみに、在庫処分を売りにしている店舗は、わざわざ「転売OK」という文言がついている場合もあります。
やはり売れ残るよりも、買ってもらった方がいいという事になるでしょう。
(もちろん、店舗によって利用規約は異なるので注意は必要ですが。)
③消費者同士で取引する
さて、最も大きな問題が「品薄状態」を作ってしまうことです。
品薄になる原因は、転売ヤーがBtoCやDtoCに介入する事にあります。
DtoCとは、メーカー⇒消費者に商品を販売する事。
例えるならば、メーカーが水源ならば、小売店はコップやペットボトルに入れて販売する事です。
転売ヤーは、水源を押さえたり、小売店から大量買いすることで「品薄状態」を作るのです。
こうなると、消費者はいつの間にか「価格の釣り上げ」に巻き込まれ困惑してしまいます。
そうしないためには、「CtoC」という転売の原点に返るしかありません。
つまり、メーカーや小売店を介さず、「中古品」の販売に専念するということです。
例えば、古本、古着、古家具、古道具を扱った店は多く存在します。
そこから買い付ければ、流通の邪魔にはなりえないのです。
もちろん、中古ショップにもルールがあったり「古物商許可」という資格が必要になる場合もあるでしょう。
しかし、そうしたルールを守れば、迷惑をかけずに済むと思われます。
(自分でそう言った店舗を構えるのも1つの方法です。)
嫌われる転売ヤーからの脱却方法
以上をまとめると、嫌われない転売ヤーになるため条件は、以下の通りとなります。
「付加価値をつける」
「売り手、買い手のよき仲介者となる」
「BtoC」や「DtoC」に介入せず「CtoC」のみをフィールドにする。
…という事になります。
この3点のいずれかの条件を満たせれば、理想の転売ヤーといえるのではないでしょうか。
実際に、そういう転売ヤーの方もいるとは思います。
ただし、世の中には「転売」と聞いただけで嫌悪する人もいるでしょう。
「浅ましい」とか「稼ぎ方が汚い」とか。
最後はその辺のお話をして終わりたいと思います。
転売は浅ましいのか?
さて、転売ヤーには迷惑以前に「浅ましい」という意見もあります。
「汗水たらして働くのが労働だ!」みたいな人からすれば、そう見えるかもしれません。
しかし、中古市場とはそもそも「流通市場(二次市場)」と呼ばれ、経済の中で普通に浸透しています。
最たるものは「株式」です。
株式において発行市場(一次市場)に参加できるのは一握りの人たちです。
大抵は「流通市場(二次市場)」で取引が行われています。
つまり、株式投資と呼ばれるもののほとんどは「株の転売」でしかないのです。
ところが、株式となると「立派」であり、なぜか転売だと「浅ましい」になるのです。
やっていることはほぼ同じなのに、おかしいですよね。
確かに、インカムゲインのみを狙い「株を保有し続ける人」は、「真の投資」といえます。
一方、大半は売買益を狙うのであり、「安く買って高く買う」という事で成り立つため、これを転売と言わずなんというのでしょうか?
また「稼ぎ方が汚い」というのも偏見だと感じます。
それに対しては、経営の神様と呼ばれた松下幸之助氏の名言の一部分を引用いたします。
「額に汗して働く姿は尊い。だがいつまでも額に汗して働くのは知恵のない話である。」
二次流通の市場規模について
また、二次流通の市場規模も大きく、バカにできないものがあります。
以下参照。
二次流通の市場規模は、拡大の一途を辿っています。
業界紙「リサイクル通信」によると、2020年における市場規模は前年比2.5%増の2兆4,169億円。2022年には3兆円に達すると予想されています。
市場拡大を牽引するのが、アパレル業界です。
2020年における市場規模は、前年比11.1%増の4,010億円にのぼります。他の分野と比べて高い成長率で、市場規模は最も大きい値となっています。
二次流通市場は、アプリをはじめとしたサービスによる個人間取引(CtoC)が一般化し、2020年の市場規模に占める割合は43.8%。次いで店舗販売(BtoC)が36.7%、ネット販売(BtoC)が17.9%となっています。https://www.otsuka-shokai.co.jp/erpnavi/category/apparel/sp/solving-problems/archive/211124-02.html
つまり、中古市場は今後も伸びると予想できるのです。
この流行についていったほうが、明らかに得だと感じる次第です。
趣味転売のススメ
さて、以上が僕の考える転売に対する意見です。
一口に「転売ヤー」といっても、いろんなやり方があると思います。
視野が狭いままだと「転売は悪!株式は正義!」と一生言い続けることにもなりかねませんね。
危うくそうなりかけてしまったので、僕としても転売にチャレンジしてみたいと思います。
理想としては、中古ショップをめぐって、お宝品を発掘するみたいな感覚でしょうか。
僕は子供のころ「なんでも鑑定団」という番組が好きだったので、ロマン的なものを感じます。
もちろん、ルールを守った上で、流通の妨げにならないところで、ひっそりと行っていければベストかと。
というわけで、今回はここまでとなります。
何かしらのご参考になれば幸いです。
ちなみに、今回僕が転売に興味を持つきっかけとなった経緯は、こちらになります。↓