Switch2で発売されたFF7リメイク インターグレード。
クリアまでプレイした結果、クリア時間は約25時間でした。
(難易度はイージー・中盤は寄り道あり)
ネタバレ少な目でレビューして行きますので、購入前のご判断として参考してみてください。
Contents
FF7リメイク インターグレード版の寸評
ストーリー
原作準拠+演出強化により一定の満足度はあります。
しかし、引き伸ばし感も否めず、分割作品であるため1作だけでは物足りません。
キャラクター
最も満足度が高い要素です。
味方だけでなく敵キャラにも魅力があり、新キャラにも違和感がありません。
戦闘
好きな人が限られる作風。
アクションゲームではありますが爽快感は薄く、ゲージ待ちの単調さが目立ちます。
探索・ダンジョン
中盤にかけてマンネリ、助長的に感じます。
雰囲気の再現度は非常に高いものの、遠回りさせられる構成が徐々に苦痛になります。
クリア時間に対する満足度
プレイ時間は25時間ですが、体感時間としてはもっと長く感じます。
良い意味では、グラフィック向上による濃厚な体験が出来た事。
悪い意味では、間延びした戦闘や探索がやや苦痛だった事によるものです。
途中からはゲームを楽しむというよりも「ここまで来たから早く終わらせたい」という目的でプレイしていました。
以上が寸評です。
以下はグラフィック・戦闘・キャラクター等の詳細と、総評となります。
購入までの経緯
僕はもともとはPS4版の体験版をプレイしましたが、最初のボス戦が面倒だと感じ、自分には合わないと思いました。
オリジナル版のFF7は長年プレイしてきましたが、やたらと固くなってしまった敵との戦闘に魅力を感じなかったのです。
しかし、せっかく手に入ったSwitch2の性能を味わってみたいと思い、「インターグレード版」の発売を機に購入に踏み切りました。
実際にプレイしてみると、想像以上にSwitch2で描かれるグラフィックは素晴らしい作りです。
ただし、やはりグラフィックやストーリーを楽しむためのゲームとして割り切った方が良い作品であり、いわゆるムービーゲームに該当すると感じました。
FF7リメイクはストーリー・キャラ重視の作品
ムービーゲーム、キャラゲームとして見れば没入感は非常に高いです。
グラフィックの作り込みは圧倒的で、街並みを歩いているだけでも「本当にファンタジー世界の住人になったような感覚」を味わえます。
一方で、アクションRPGではありますが、戦闘や探索の面白さはあまり感じませんでした。
戦闘がプレイ時間を長く感じさせる理由
世界観やグラフィックは最高でも、「戦闘は楽しいの?」と言われると、正直微妙です。
面白さが分からなかった理由は「アクション」×「コマンドRPG」という組み合わせに問題があるからだと思いました。
一見面白そうな組み合わせなのに、何が問題なのかを深掘りしていきます。
ゲージが溜まるまでの「待ち時間」
まず「アクション面」ですが、基本攻撃がほぼY連打でしかなく単調です。
また、「コマンド面」では、自身のゲージが溜まってからようやく魔法やスキルが使用できるシステムです。
そのため、ゲージが溜まるまで
- 通常攻撃
- ガード
- 回避
程度しかできず、行動の幅が狭く感じられます。
一般的なアクションゲームでは、スタミナや弾薬などのリソースを消費しながら、好きなタイミングで技を出せるのが魅力です。
しかし、本作ではMPがあっても自由にスキルを使えないため、待ち時間を持て余す事となります。
一応、通常攻撃にはバーストゲージを溜めるという目的はありますが、それも結局は「待つ」というスタンスを要求されるのです。
ボス戦で際立つテンポの遅さ
雑魚敵は問題ありませんが、ボス戦は体力が多く、削るのに時間がかかります。
その結果、「ゲージが溜まるまで待つ時間」がより目立ち、戦闘が長く感じられました。
また、RPGではレベル上げによって打開するケースが多いですが、本作では適切なレベル帯が分かりにくく、「雑魚敵を狩って強くなった」という実感も得にくい印象です。
戦闘中にマテリアを付け替えられない点も、やり直しの手間が増え、テンポの悪さにつながっていると感じました。
アクションゲームとして楽しめなかった理由
グラフィックがリアルなので、アクション寄りにしたのは正解だとは思います。
もし旧作同様の「コマンドRPG」であれば、古さや噛み合わなさを感じたでしょう。
しかし、双方のいい所取りしようとした結果「単調さ」と「待ち時間」というストレスに繋がりました。
なので、コマンド要素(というかATB)はなるべく排除し、アクションに振り切った方が良かったという印象です。
また、せっかくマテリアがあるのだから、通常攻撃のバリエーションが増えるなどの工夫があっても良かったのではないでしょうか。
もしくは、「物理型ならアクション重視」、「魔法型ならコマンド重視」という振り分けも出来たと思います。
よって戦闘面の爽快さ、育成の楽しさに関してはオリジナル版のFF7の方に軍配が上がるでしょう。
難易度イージーの遊び心地とメリット
僕が「難易度イージー」にした理由は、やはり戦闘よりもストーリーを追いたかったという理由につきます。
もちろん、アクションであっても戦闘の難易度が高いのは問題はなく、戦闘が面白ければノーマル、さらにクリア後に解放されるハードでも遊びたかったです。
ではなぜFF7リメイクの戦闘がこれほど不満なのか。
例えば、他のRPGであれば10体ボスがいたら1~2体は苦戦する、というバランスならまだいい方でしょう。
しかし、本作は10体ボスがいたら10体苦戦する、という感じです。
しかもイージーでもかなり敵が固く、これをノーマルでやっていたらと思うとぞっとするレベルです。
やっと強敵を倒したらまた強敵と連戦、という展開もうんざりするため、やはり爽快感を重視して欲しかったところ。
ゲームブースト設定について
ちなみにインターグレードではゲームブースト設定により、常にダメージ9999など、いわゆる公式チートが出来る仕様です。
しかし、それではさすがにバランスが崩壊すると思って手を出しませんでした。
が、本当に戦闘が苦痛な方ならば使うのも手です。
リアル志向が快適さを削いでいる部分
また、リアルすぎるあまり、かえってゲームの良さを削いでいる部分も2つありました。
剣のSEが爽快感を削ぐ
例えばクラウドの剣がヒットした際のSEです。
オリジナル版は「ズバッ」という切れ味のよい音でしたが、本作では鉄で叩いたような金属音が非常に気になりました。
ガキンと当たった音では、相手にダメージが入っている実感を得にくくなります。
リアルと言えばリアルですが、「剣で殴っている」感覚になってしまい、爽快だとは思えませんでした。
SEは地味な要素ですが、プレイ体験を大きく左右することを実感します。
クラウドの操作性の重さ
また、クラウドの操作性にも重さを感じました。
初動がやや遅く、そこから慣性を伴って動き出す印象があります。
方向転換もスムーズとは言えず、若干の待ち時間が生じます。
大剣を背負っているリアリティを追求した結果かもしれませんが、ゲームである以上、快適さも欲しかったと感じました。
もしくは身軽なティファやバレットを先頭に切り替えられるようにして欲しかったと思います。
(実際、ティファ・バレットを操作する場面も一部だけありますが、かなり快適に操作できます。)
探索とテンポが没入感を阻害する
世界やストーリーに没入したくても、それを阻害する要素もあります。
それが、移動の単調さと間延びしたテンポです。
街の探索やダンジョンパートはやや長く、その都度敵との戦闘が挟まるため、時間稼ぎという印象を受けてしまいました。
特に苦痛だったチャプター
特に苦痛だったのは、チャプター9「欲望の街」~チャプター11「亡霊の悪戯」です。
ダンジョン・お使い・戦闘の一つ一つが間延びている中だるみゾーンとなります。
ウォールマーケットでのイベントは楽しい反面、雑魚&ボスの連戦がくどいです。
街中を歩き回るというお使いイベントは原作にもありましたが、本作ではマップの広さが災いして移動がかなり苦痛に感じます。
その後「地下水道」をようやく超えたと思ったら、新ボスが2体も追加された「列車の墓場」へとダンジョンが続く構成にはうんざりしました。
以降のチャプターは、やはり長めの塔を登ったり、再び地下水道に向かったりと、時間稼ぎと遠回りの連続です。
加えて、些細なギミックも多々あり、1つのイベントやマップ移動に要する時間が長く感じられます。
キャラクターだけが最大のモチベーション
では、そんな苦痛をなぜ乗り越えられたかと言えば、「仲間」の存在にあります。
街中やダンジョン内ではキャラクター同士の掛け合いがあり、なんと歩きながら会話が進むのです。
この手法は斬新で、その会話自体が最大のモチベーションにもなっていました。
これによりクラウドを始めとしたキャラクターの解像度が上がり、最も「プレイした価値があった」と言っても過言ではありません。
・・・とはいえ、道中の会話とは「移動中の繋ぎ」という役割でしかないはずです。
その会話を「一番楽しい」と感じてしまう時点で、やっぱりゲーム自体のモチベーションは低下していくでしょう。
また、女性キャラ全員がクラウドに好意を抱いている点も、関わりが増えるにつれて徐々に重さを感じるようになりました。
原作とストーリーは異なるのか?
また、ストーリーについても、原作ファンから見て納得がいくのかも押さえておきましょう。
本作は原作準拠とはいえ、どこか「メタ視点」で描かれている印象です。
というのも、本筋は同じでもところどころ「原作と違う」という部分があります。
このゲームではそんな「原作」を「運命」と表現するメタ的な演出がなされているのです。
もし原作と違う行動を取ろうとすると、「運命」の名のもとに「原作に戻そうとする力」が働きます。
これはプレイしてみない事にはお伝えしにくいですが、「原作=運命へ抗おうとする事」が本作のテーマにあるのだと思います。
なので、オリジナル版とは同じ展開であっても、捉え方が異なるという不思議な体験ができるのです。
つまり、原作を壊さずに、リメイク版ならでは演出があるため、既存ファンとしても新たな視点でのストーリーを楽しむことができると言えるでしょう。
総評|このプレイ時間をかける価値はあったか
普通のRPGとは違う没入感が得られることは間違いありません。
ただし、バトルやマップ、ダンジョン内の待ち時間・移動時間は非常に気になります。
その為、アクションや探索といったゲーム性を重視する人には向かない作品でしょう。
また、一本道やムービーの多さは割り切れますが、「面白い」と感じたポイントがキャラクターに偏っている点は問題だと感じました。
一方で、世界観やキャラクターとの関わりを楽しむストーリー目的であれば損はありません。
苦痛ポイントもあるものの、「キャラの良さが上回る」のであれば、プレイする価値はあると思います。
ストーリーはミッドガルという序盤でしかありませんが、原作とは違う視点での楽しみ方が出来るのもメリットです。
なので、僕自身も「最後までプレイしてよかった」というのが個人的な感想となります。
2026年6月にSwitch2で「FF7 リバース」の発売も予定されているため、購入したらまたレビューします。

















