亜月ねね先生の漫画「みいちゃんと山田さん」。
みいちゃん(中村実衣子)を殺した犯人を考察し、死因についても深掘りしていきます。
漫画はコチラ⇒みいちゃんと山田さん 無料試し読み
Contents
みいちゃんを殺した犯人候補
みいちゃんは何者かによって殺されるという結末は第1話にて確定しています。
しかし、「誰が?」「なぜ?」という死因や詳細が明かされないままストーリーが進行します。
実話ではないにしろ、みいちゃんがどうして死亡するのか、その理由も非常に気になる展開なのです。
しかし、怪しい犯人候補は何人かすでに登場しています。
というわけで、最新巻である4巻まで整理したうえで、怪しい人物を確認していきましょう。
マオくん
- みいちゃんの彼氏。
- 支配型暴力男で、物理的・心理的にみいちゃんを追い詰める。
- 最も犯人に近いと思われたが、意外にも4巻で物語から退場する。
シゲオくん
- みいちゃんを指名するお客の1人。
- 粘着体質であり、好意や執着が過度になる可能性あり。
- ある種の危険人物ではあったが、やはり罪を犯せるほどの度胸がない事が分かる。
山田さん
- タイトルに登場する先輩キャバ嬢。
- みいちゃんを保護する立場に見えるが、当初は興味本位なところも。
- 母親からある種の虐待を受けていたため、実はみいちゃんに通じるところがある。
- みいちゃんと同棲するなど親密になるところが、逆に怪しいと思われる事も。
- しかし、彼女が死亡したことをニュースで知った上、1話ではお墓参りに行くなどを見ると、犯人の取る行動ではないと思われる。
山田さんのお母さん
- 毒親で過干渉であり、教育虐待を行うママ。
- 親としての常識を持つ反面、それが過熱してしまい山田さんを苦しめている。
- みいちゃんに対して嫌悪感を抱いていて、山田さんから離そうしている。
- しかし、殺すほどの殺意を持っていたのかまでは認められない。
店長
- キャバクラ内の業務管理を行う店長は、保護者としての側面もある。
- みいちゃんを受け入れるなど、優しい姿勢を見せるが、山田さんに「ペンチ」を渡す描写が印象的。(ペンチはみいちゃんの遺体の側にあった凶器でもある。)
- さらに話が進むと、みいちゃんを風俗に斡旋した張本人であったことなど、裏の顔が明かされていく。
- とはいえ、みいちゃんを殺す動機はないと思われる。
ムウちゃんのお母さん
- 娘である「ムウちゃん」がみいちゃんと同級生であり、障害に対する理解を持っている。
- しかし、我が娘を夜の街へと引き込んだみいちゃんに、「絶対に許さない」という強い憎しみを抱いている。
- そもそもムウちゃんに「立ちんぼ、風俗、万引き」などを教えたのはみいちゃんであり、無自覚ながらも悪に染めていった。
- ムウちゃんのママが憤るのも無理はない話であり、4話以降に頭角を現す犯人候補でもある。
漫画はコチラ⇒みいちゃんと山田さん 無料試し読み
犯人候補以外の登場人物を詳しく知りたい方はコチラ👇
死因と事件現場について
また死因と事件現場についてですが、冒頭で示された手掛かりは以下の通りです。
- 2013年3月、宮城県のとある山林に覚醒剤を打たれた末、遺棄されたみいちゃんが発見された
- 行方不明になったのは2013年2月。
- 遺体の側には凶器と思わしきペンチがあり、爪や歯もボロボロになっている。
この事からみいちゃんは自殺ではなく、他殺である事が分かります。
また、みいちゃんは上京したはずですが、出身地である「宮城県」に遺体が遺棄された事が不自然です。
恐らく、地元民による犯行の可能性が高いでしょう。
みいちゃんを殺した犯人の考察
何人か犯人と思しき人物は出てきましたが、最も怪しかったマオ君はラオスに拉致られるなどの急展開を見せます。
その代わり、回想シーンのみの登場だった「ムウちゃんのママ」や、これまで優しかった「店長」にスポットが当たるように。
それらの情報を元に考えた結果、最新話時点ではムウちゃんママが最も犯人に近いと判断できます。
そのポイントは3つ。
- 動機が充分である:大切な娘を夜の店や刑務所へ誘った事への憎しみ。
- 情報を持っている:かつては中村家との交流もあり、みいちゃんの特性、家族構成や住所を特定している。
- 犯行現場が地元:上京したはずのみいちゃんが、地元の宮城県に遺棄されている事。
他の人物の場合を考えてみると、殺害の動機も薄い上、遺棄現場が宮城県である必要がありません。
よって消去法により、現時点ではムウちゃんママが最も犯人の条件に当てはまると言えるでしょう。
もちろん、もしかしたらまだ犯人は出ていない可能性もあるため、5巻以降も注目していきたいところ。
1巻:みいちゃんと山田さんのストーリーのおさらい
続いては、みいちゃんが殺されるまでの間を整理するために、1巻からのあらすじを確認しておきましょう。
本作は、「みいちゃん」という知性にハンディキャップを持つ女の子の壮絶な人生が語られる漫画です。
みいちゃんは新人のキャバ嬢として働くも、常識はずれな行動で周囲に迷惑を与える困ったちゃんという印象を与えます。
個人情報の扱いも雑であり、自分の間違いを頑なに認めなかったり、注意を受けても逆切れしたり、21歳なのに自分の事を「みいちゃん」と呼んだり…。
そんな自分勝手な態度のため、周囲から反感を買い、バカにされたり傷つけられていくのです。
みいちゃんなりにも見下されている事に悩んでいますが、男性と肉体的に繋がることで「対等」という安心感を得ようとしています。
むしろ「それ以外の関わり方が分からない」と言い、倫理観もかけ離れていて、ただ放っておく事しか出来ません。
そんな彼女には何らかの障害があるのでしょうが、自分では個性だと言って認めようとしないのです。
「みいちゃんもなんか障害ありそう 一緒に福祉事務所に行こーよ!」
と友達に言われても、「みいちゃんからは違うから!」と言って全否定。
※有名な↑の画像は単行本1巻第5話に収録されています。
さて、もう1人の主人公である山田さんは、そんなみいちゃんを見守るような存在です。
先輩のキャバ嬢としての指導もありましたが、やがては心を通わせてプライベートでも交友を深めるように。
割と善意で付き合ったりしますが、「面白そう」という邪な理由もあったり。
そして、この物語は山田さんと出会って1年後、みいちゃんが殺される結末を辿る事が、第1話から明かされています。
その間、みいちゃんがどう生きてきたのか、何が起こったのかが少しずつ展開されていくというストーリーなのです。
漫画はコチラ⇒みいちゃんと山田さん 無料試し読み
2巻~3巻:みいちゃんの壮絶な生い立ち
2巻~3巻で明かされるのは、みいちゃんを取り巻く家族を始めとした人間関係です。
みいちゃんがかなり個性的であるが故、周囲からも様々な目を向けられます。
物語を語る上で重要になるので、みいちゃんの生い立ちについて深堀してきましょう。
みいちゃんの父母と家族
みいちゃんの出自もかなり特殊であり、実の兄妹の間に生まれた子供という事が明かされています。
そのため、幼少期は周囲から禁忌の子供として避けられていました。
小学生に上がってからは担任の先生がみいちゃんの特徴に気づき、積極的なアドバイスを行います。
その際に特殊学級を勧めるのですが、母親は娘を障がい者扱いされた事に怒り狂って拒絶。
おばあちゃんも世間体を気にしたため、みいちゃんが支援を受ける事はありませんでした。
みいちゃんの母親にも何らかの問題がある事が仄めかされますが、具体的には語られていません。
また、父親もみいちゃんが5歳の時に北海道への”仕事”に連れて行かれてからそれっきり。
小中学生時代を不登校児として過ごした後、おばあちゃんから家を出ていくように言われて上京。
そして、100万円という名の手切れ金を渡され、地元の人や家族とは関わりを持つことはなくなりました。(その100万も無駄に使い切ってしまいます。)
みいちゃん自身というよりも、家庭環境の問題にも言及されているのです。
みいちゃんと佐藤くん
みいちゃんの男性関係における価値観も結末に関わってくるかと思うので、触れておきまましょう。
みいちゃんの倫理観が崩壊したのは、中学生時代に遡ります。
当時、ピアノが得意で優しいクラスメイトである佐藤君に惚れたみいちゃん。
佐藤君と仲良くなりたい一心から、自分の奇行を徐々に抑えれられるようになりました。
前向きに変わったみいちゃんには、友達も出来るなど順調な日々を送るように。
ところがそれをよく思わなかった女子により、嘘の「両思いになる方法」を吹き込まれます。
鵜呑みにしたみいちゃんは、なんと避妊具を万引きしてしまうことになるのです。
その事が保護者や学校中に拡散されてしまい、みいちゃんに待っていたのはイジメと孤立でした。
しかも、その噂を聞いたDQNたちに呼び出され、みいちゃんは大事なものを失ってしまう事に…。
その上、佐藤君からは決別を言い渡されるという絶望を味わいます。
みいちゃんは不登校になると同時に、寂しさを埋めために、男性に見境なく言い寄るようになったのでした。
障害を持っているが故、物事の分別がつかず、他人を安易に信じて利用されてしまった不幸が描かれています。
そして、その結果風俗や枕営業などにも抵抗を失い、むしろ「自分が人を喜ばせる唯一の方法」となったのです。
4巻で明かされた事実
4巻では山田さんの話も深掘りされて行きます。
「漫画家になりたい」という夢を初めてみいちゃんに語るなど、さらに仲を深めていくのです。
さらに、これまで回想シーンにしか登場しなかった山田さんの母もついに登場。
教育虐待的な毒親っぷりを見せつけ、みいちゃん以外にも闇が深い人々にもスポットが当てられていきます。
一方、みいちゃんはというと唐突にキャバをやめてしまい、さらにきわどい店で働くようになりました。
「ツバサくん」というみいちゃんに近しい家庭も垣間見えるなど、読者の心をまたしても抉る展開に。
みいちゃんはNGなしの危険な行為も笑顔で受けますが、給料をごまかされて搾取されるばかり。
そして、彼女を失ったことに逆上したシゲオくんは包丁を持って店内へとやってきます。
暴れるかと思いきや、特に大ごとにはならずに済みました。
また、一番危険そうだった人物・マオくんも物語からまさかの退場!
果たしてこの先どう展開していくのか、まだまだ目が離せません。
ちなみに、時系列としては4巻最初では夏祭りのシーンが描かれ、4巻最後の21話では「9月9日」まで進んでいます。
つまり、みいちゃんが殺されるまでの残りの期間は「5カ月」。
給与明細に日付が描かれているため、細かいシーンにも注目していきたいところです。
感想:みいちゃんに救いはあるのか?
みいちゃんは生い立ちからして、救いがないことの連続です。
生まれついての障害、家庭のせいで支援も受けられない、中学生の頃から男性依存に目覚める、中卒でまともな職に就けない、DV彼氏と共依存生活などなど…。
山田さんは話し相手になったり、警察への相談も考えてくれますが、みいちゃんは「マオくんとは離れたくない」と硬い意思を見せてしました。
また、同じような障害を持つムウちゃんからも福祉施設を案内されますが、これも断固として拒否。
みいちゃんは「自分は障害ではない」と言い張り、認めようとしないところも大きな壁となっています。
救いようがない事の連続であり、物語の結末が「みいちゃんの死」という事も確定しているのです。
健気で笑顔も見せるみいちゃんですが、まるで救いがないお話となっています。
フィクションとはいえ、実際にこういう子がいてもおかしくはないという、社会の闇をまざまざと突き付けてくる、そんな漫画です。
SNSでもかなり話題になっているため、気になる方はぜひ読むことをオススメします!
コミックシーモアで無料試し読みも出来るのでどうぞ⇒みいちゃんと山田さん
漫画rawで読むのは危険!
さて、みいちゃんと山田さんは、コミックシーモア、まんが王国、DMMブックスなどで配信中です。
しかし、無料で全話読めると謳いながらも、詐欺広告やウイルス感染を狙う悪質なサイトもあるので気を付けましょう。
特に漫画rawなどは違法アップロードサイトであるため、利用しない様に気を付けましょう。
最新話が読むならコミックシーモアがおススメ!
みいちゃんと山田さんの最新話はマガポケで読むことができます。
しかし、単話購入でありポイント還元等もないため、場合によってはコストがかかるでしょう。
コミック派の方は単行本が配信されるまで待ってもいいかもしれません。
みいちゃんと山田さんを読むなら、ポイントの還元率の高さやクーポンも使えるコミックシーモア一択です。
初回限定でより多くの特典が得られることもあるため、オススメです!
コミックシーモアで読む⇒みいちゃんと山田さん 無料試し読み
みいちゃんと山田さん 犯人と死因の考察 まとめ
犯人候補は何人か出てきてはいるものの、4巻では退場していく人もいて、見当がつかない状態です。
とはいえ、みいちゃんはヤバイ男を呼び寄せてしまう上、男性の求める事に一切拒絶しないという面を持っています。
また、幼い言動から周囲をイラつかされる事も多く、本人曰く「どんな優しい男でも、みいちゃんと付き合うと暴力的になってしまう」のだとか。
そんな特徴があるため、悲しいですが誰が殺してもおかしくはないといえます。
加えて、みいちゃんは自身の特徴についても、「才能や個性」として捉え、現実から目を背けてしまう事も要因なのかと。
ただ、それらをみいちゃんの自己責任という安易な言葉で片づけてしまってよいものなのか…?
犯人というよりも、「社会によって殺された」という見方も出来ます。
そんな風に、非常に考えさせられる内容となっています。
そして世間ではタブーとされる事柄にもかなり踏み込むという、攻めた作風というのも非常に魅力なのです。
みいちゃんと山田さん5巻について
みいちゃんと山田さんの4巻は2025年9月22日に発売されました!
5巻の発売も楽しみに待ちたいと思います!
漫画はコチラ⇒みいちゃんと山田さん 無料試し読み
登場人物を詳しく知りたい方はコチラ👇


















