さくらももこ先生の名作漫画「ちびまる子ちゃん」。
先生のご逝去により惜しくも17巻で完結したはずでしたが、2022年に「18巻」が刊行されました。
さくらももこ先生が遺された原案をもとに、小萩ぼたん先生の作画によって創作された続編となっています。
2025年時点では18巻が最終巻となっていて、実質「最終回」に当たる作品が収録されているのです。
今回はその「最終話」の内容について書いていきたいと思います。
※19巻が刊行される場合もあるので「最終回」という表現もあまり相応しくないかもしれませんが、ご了承ください。
最終回はその139「たこやきをつくろう」の巻
漫画ちびまる子ちゃんの最終話は、その139「たこやきをつくろう」というタイトルです。
簡単なあらすじや内容を紹介していきます。
【あらすじ】
とある夕暮れ時、温かいものが食べたくなるまる子たち。
帰りがけにたこ焼き屋さんを見つけ、子供たちでお金を出しあって1皿分け合うことに。
もっとたこ焼きを食べたいと思ったまる子は、家族に「たこ焼き器」を買ってもらおうとねだります。
可愛い孫のお願いに友蔵は了承し、家の中でたこ焼きパーティーが開催されるのですが…!?
という、いつも通り何気ない日常を切り取った楽しいストーリーとなっていました。
ちびまる子ちゃんの最終回は哲学的?
最終回の面白いところは、ちょっと哲学的な内容を感じたところです。
というのも、母すみれがたこ焼きを作るのですが、最初は上手くできずに形がくずれてベトベトしたものが出来てしまいます。
どう見ても失敗なはずなのに、なぜか味はもんじゃ焼きのように美味しいと家族は大絶賛!
しかし、母は今度は奇麗なたこ焼きを作るのですが、「失敗した方が美味しかった」などと家族から文句を言われてしまいます。
そのため「失敗したたこ焼きを作って欲しい!」とヒロシやまる子から迫られてしまうのです。
とは言われても、逆に失敗する方が難しくなり、母は次々と上手なたこ焼きを焼いてしまってガッカリされる…というのがオチとなっています。
つまり「失敗したはずのたこ焼きが成功」というややこしい話になるのが面白いポイント。
何気ない話ではありますが、これは実はかなり哲学的な話なのでは?と思いました。
「失敗とは何か?」「成功とは何か?」という人生における普遍なテーマが根底にはあると感じたからです。
僕のような凡人は「成功」に憧れを抱きますが、実は「成功」とか「失敗」というのは個人の感じ方ひとつで変わるのではないでしょうか。
つまり「失敗した」と思ったとしても、見方を変えれば「成功」になるのだという事です。
まさに最終話にふさわしいテーマだと個人的には思っています。
さくら先生による最終話は17巻に収録
さくらももこ先生による作品としての最終巻は17巻となります。
17巻の最後に収録されたのは、ちびまる子ちゃん「第1話」のリメイクでした。
これは特別作品とも言えますね。
サザエさんに並ぶ昭和の時代の風を感じることが出来る資料的な価値もあると思います。
ちなみに、その前に収録されているお話は「その132『まる子、ハワイに憧れる』の巻」です。
ここに来て新キャラの小池君が登場し、まる子と妙な関わり方をするという展開となっていました。
漫画 ちびまる子ちゃんの最終回 まとめ
漫画はもしかしたら続きが描かれるかもしれないので、この記事は修正する事になるかもしれません。
一方、アニメ版はまだ最終回はありませんが、昨今のテレビ局の問題で今後どうなるかは分かりません。
子供と一緒に視聴できる日常系アニメとして貴重なので、今後も続いてほしいと思っております。
というわけで今回はおしまいです。