飯田めしこ・あいか先生による「セコケチ義妹がすべてを失った話」を読んだ感想です。
1~2巻まではかなりイライラする展開で胃が痛くなりそうでした。
タイトル通り、セコくてケチな義妹が大暴れし、主人公及び読者からの多大なヘイトを集めていきます。
が、3巻まで読むことでようやく逆転し「ざまぁ」というカタルシスがあったので、読んでよかったという感じです。
ここまで金への執着心を持った醜い小悪党をリアルに描けるのはスゴイと思います。
どんな話なのか、簡単なあらすじを紹介していきましょう。
(たまにセコケチ”義姉”と表記されるサイトもありますが、正しくは”義妹”となっています。)
後半からはかなりスカっとする内容なので、ネタバレなしで読みたい方はこちらからどうぞ!

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セコケチ義妹がすべてを失った話 あらすじ
主人公の怜美は、優しい夫・賢一と結婚し、無事に第一子(娘)も出産し、幸せな生活を送っていました。
ところが、賢一の弟の嫁、つまり怜美にとっての義妹「加恵」がとんでもないクセモノでした!
怜美の所有物や大切なものを漁りまくり、自フリマアプリに勝手に出品したりという、とんでもない悪行を見せ始めるのです。
(しかも、悪意のある一文を添えて。)
怜美はイライラしながらも最初こそ見逃しますが、留守の間に忍び込まれ、やがては窃盗まがいの事をされるように。
その際、大切な娘の産着をも奪われてしまったのです。
義妹だけでなく、義弟までが加担しており、今まで冷静だった怜美はついに怒りを露わにします。
形だけの謝罪される展開になりましたが、義妹はあからさまに悪態をつき、反省する様子も皆無。
義父も最初は怜美たちの味方をしてくれていましたが、家族間のケンカはこれ以上見たくないと、お茶を濁されて一旦は終結。
それから義父が亡くなり、しばらくは平穏な時が流れたかに見えましたが、義妹の暴走は止まりませんでした。
そして怜美は絶縁をしたいと夫に打ち明けますが、義父が亡くなったことで、遺産争いに巻き込まれることになるのですが…!?
セコケチ義妹がすべてを失った話 ネタバレ
続いては「セコケチ義妹がすべてを失った話」の1巻~3巻ごとの見所や面白いポイントを紹介します。
ネタバレも含むので注意!
1巻(1話~4話) ネタバレいないけど実際いそうなタイプ?
1巻では、義妹のヤバすぎる実態と、主人公の怜美とのバトルが描かれて行きます。
ただの友達なら簡単に縁を切れますが、「家族」であえるが故、仕方なく関わらないといけない人間っていますよね。
自分の身内でもそうですし、ましてや結婚相手の家族関係もかなり面倒臭かったりします。
良い人ならいいですが、今作のような利己的な人間もたまにいたりするのがかなりリアルです。
ここまで露骨な人間は見た事がありませんが、毒親を始めとした厄介人間って、実際にいるんですよね。
常識知らずで自己中心的なのに「天然」という一言で済まされてしまうのも、本当にありそうでイライラします。(しかも、義妹はぶりっ子なのが特にキツイです。)
あまりにも自己中すぎる人とは話が噛み合わない事がありますが、そんな人間の描き方が非常に上手いと思いました。
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2巻(5話~11話) 夫の覚醒シーンがカッコよすぎる!
2巻では、義妹との第2ラウンドとともに、怜美の夫・賢一について掘り下げられていきます。
賢一は、幼い頃に両親とは死別していて、養子として育てられました。
その引け目があるせいで、義弟や義妹にも強く出られないところがあったのです。
義母もまた義弟や義妹に甘く、賢一はこれまで彼らから搾取され続けていました。
賢一はその事実から目を逸らしていていて、態度も曖昧なままだったのです。
しかし、義妹のヤバ過ぎる目的を知った怜美は、賢一に本気で訴えかけます。
義妹の真の目的とは、怜美たちの家庭を崩壊させ、賢一の実家や遺産を奪うという恐るべきものだったのです!(病気の義母の介護も押し付けるというオマケつき。)
それでも義妹たちをかばい、これからも搾取されるようでは、今後夫婦としてやっていけないと、怜美は覚悟を決めて言ってのけるのです。
その言葉によって賢一は覚醒し、自分が本来守るべき家族の存在に気づきます。
この夫覚醒シーンが、後の逆転劇への布石となっているのが非常に熱い展開でした。
3巻(12話~18話) 追い詰められていく義妹・加恵
3巻では義妹・加恵の過去と、怜美夫婦の逆転劇が描かれて行きます。
そもそも、なぜ加恵はセコケチになってしまったのか、そして加恵の母親は娘の悪行を知っているのか?
その疑問を持った怜美は、加恵の母親の元に向かい、直接尋ねるのです。
そして、加恵の実家はゴミ屋敷となっていて、そこに住む母は毒親である事が発覚します。
話を聞けば、元父親も相当なクズであり、加恵がやさぐれるには十分すぎる劣悪な家庭環境だったことが分かりました。
だからといって、これまで加恵が怜美にしてきた事は許される事ではありません。
そして怜美は「加恵と絶縁する事」を目的とし、第3ラウンドがついに開幕!
覚醒した賢一はのっけからとんでもない提案をぶっこみ、加恵たちを揺さぶり続けます。
最初はいつもの天然やぶりっ子でやり込めようとしていた加恵ですが、次第に顔色が変わっていくのが面白い!
さらには賢一たちではなく、義弟との醜い争いを始め、どんどん追い詰められていきます。
そして、これまで安全な場所から高みの見物をしていた義母の犯した罪も明らかに!
ようやく訪れるカタルシスは最高なので、ぜひ読んでいただきたいです。
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セコケチ義妹がすべてを失った話 感想
最初はただひたすらムカつく展開が押し寄せるので、途中で読むのを辞めた方もいるのではないでしょうか。
しかし、第1巻の終わりでひとまず終結させるという構成のおかげで、精神的なクッションとなってます。
さらに2巻では、どっちつかずだった夫を完全に味方に引き入れた事が非常に心強い。
最初は頼りない所もありましたが、切れる頭と強すぎる切り札を持っていた事にグっときます。
そして、3巻ではようやく逆転劇が待っているのです!
夫の提案した絶縁のための手段についてですが、これは非常に大胆なものです。
3巻だけ読んでしまうと、夫の方が悪者で、義妹たちにかなり酷いことをしているように見える程です。
しかし、義妹はこれほど人を傷つけた人間でもあるので、相応しい報いとなっているのです。
話はまだ続きますが、賢一が義妹たちにとどめを刺し、彼女たちが落ちぶれる様子が描かれている事が単話版で確認出ます。
3巻まで耐えて読んでよかったと思えるオチとなっているので、期待を裏切らない作品です。
セコケチ義妹がすべてを失った話 をお得に読む方法
セコケチ義妹がすべてを失った話を読む場合は、コミックシーモアをオススメします。
初回登録によるクーポン取得により、お得に読むことも出来るからです。
「セコケチ義妹」のような復讐系の漫画も多数あるので、かなりスカッとすると思います。
また、本作は分冊版でも配信されていますが、単行本版の方が結果としてお得です。
分冊版は1冊当たり200円前後と安く感じますが、3巻分(18話)まで買うと4000円弱になってしまいます。
一方、単行本は1巻あたり約800円なので、3巻で2000円弱で購入可能!
半額近く変わってくるので、まとめて読むのであれば単行本がオススメなのです。
しかも、クーポンを使えば2000円よりも安く買える場合もあるので、初回登録でお得なクーポンをゲットしてみてはいかがでしょうか?
無料試し読みもできるので、ぜひ物語を味わってみてください!