百鬼夜行先生の漫画「203号室」。
広告でも見かける方は多いと思いますが、果たして面白いかどうかについてもレビューします。
Contents
203号室はこんな人にオススメ！
本作のジャンルとしてはヒューマンホラ―となります。
一言で言えば、ヤンデレおばさんに溺愛されてしまい、ストーカー行為から逃げる大学生男女の物語です。
おばさんはかなりクレイジーな奇行・蛮行を取りますが、憎悪ではなく恋愛感情というのがポイント。
年の差や、相手の気持ちなどを一切無視した一方的な愛によって、主人公は徐々に追い詰められていくのです。
歪んでいるとはいえ、好意が原動力だからこそ、アプローチ方法が非常に気持ち悪くて良いです。
同じ嫌がらせ行為だったとしても、それが愛なのか憎しみなのかで、その意味合いは大きく変わってきます。
愛に狂ったおばさんは、ある意味可哀そうにも見えてきますが、同時に何をしでかすか分からないという恐怖があるのです。
「不気味な存在が隣に住んでいたら…」と思うとゾッとするので、興味のある方なら読んで損はないと思います。
ちなみに、コミックシーモアだけの先行配信なのでお見逃しなく。
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以下ざっくりとしたネタバレありのあらすじを書いていくので、未読の方はご注意ください。
203号室のあらすじ (1話 ネタバレ)
主人公は大学1年生になったばかりの蓮くん(二浪・20歳)。
ちょっと冴えない風貌で、気も弱そうですが、ごく普通の青年です。
そんな彼が、築55年・風呂なし・家賃4万8000円というボロアパートに越してくる所から物語はスタートします。
両隣の住人に引っ越しの挨拶へ向かいますが、どちらもちょっと癖がありそうな人たち。
201号室に住むのはぶっきらぼうなスキンヘッドの中年男性「城(じょう)」。
203号室には「高梨」という、黒目がちでだらしない恰好の年配女性が住んでいます。
城は終始無言ですが、高梨は挨拶のお返しとして肉じゃがを作ってくれるなど、意外と良い人の一面をのぞかせます。
しかし、過度なお節介焼きのところもあり、勝手に郵便受けの荷物を抜いたりゴミを漁って仕分けを始める事も。
そんなある時、高梨は自分がオバさんであり、蓮のように若い人と出会えない事を嘆いていました。
それに対し蓮は「まだお若いし、僕応援します！」と真っすぐな目で励ます事に。
その言葉をきっかけに、高梨は蓮に対して恋心を抱くようになってしまうのです。
以来、ストーカーまがいとなった高梨は、壁越しに耳を当てて蓮の言動をチェックするように。
やがて、蓮が働く中華料理屋までやってきてラーメンを汚く啜っていきます。
その際、蓮がバイトの先輩・真帆のわがままに振り回されている事を知るのですが…！？
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203号室 2話ネタバレ
真帆は自分の都合でシフトを替わってくれと、度々連を困らせていました。
しかし高梨が現れてからというもの、真帆がぱったりとバイトに来なくなってしまったのです。
不審に思う蓮に対し、高梨は「あんな女いなくなって良かったじゃない」と殺害したことを匂わせるような発言をします。
実はすでに真帆はこの世を去っているのですが、果たして高梨が殺害してしまったのかは謎のまま…。
そんな事は露知らず、蓮はいつもの日常送っていました。
変わったことがあるとすれば、同じ農学部の女子生徒・さくらと接点を持つようになった事。
さくらを横目に鼻を伸ばしながら、学園祭を満喫する蓮の姿がありました。
そして、それを嫉妬深そうな目で見つめる高梨の姿も…。
203号室 3話ネタバレ
蓮と仲良くしていた姿を見られてしまったさくらは、たびたび謎の嫌がらせを受けるようになります。
犯人は不明のまま日常を送りますが、蓮もまた自分の身の回りに不審な出来事が起こるように。
例えば、自分の家の鍵が勝手に空いていたり、歯ブラシがなくなっていたり。
しかも、交換した覚えのない高梨とのラインが繋がっていて、好意を伝えるメッセージが送り付けられたのです。
ようやく高梨にストーカーされている事に気づいた蓮ですが、本人に聞けないし、何より証拠もなく、打つ手はありませんでした。
一方、下校中のさくらも高梨にストーキングされて、家がバレてしまう事に！
そして、さくらに対し、蓮との関係について尋ねられるのですが…！？
203号室 4話ネタバレ
真帆の失踪、ラインのアカウントバレ、蓮・さくらへのストーキング行為…。
様々不安がある中、蓮の元には2000を超える高梨からのライン連打が！
明らかにおかしいとはいえ、誰にも相談する事も出来ないし、話したからって解決はしそうにもない…と蓮は考えます。
そんな時、蓮はバイトの休みを利用して、さくらを家の前まで送り届けることを提案。
蓮は2人きりになってドキドキしながらも、無事にさくらは家まで到着。
ところが、さくらが玄関に入った瞬間見慣れない靴がありました。
お客さんが来ているのだと思いリビングに向かうと、そこには談笑する高梨の姿があったのです…！！
203号室 5話ネタバレ
財布を届けたという理由で、高梨を家にあげてしまったさくらの両親。
高梨の奇行にドン引きしながらも、ニコニコと接客をします。
おもむろにトイレに行きたいという高梨は、こっそりと家の中を散策し、さくらの部屋を漁り始めるのです。
しかし、特に大きな実害もないもなく、何事もなかったかのように高梨は家を出ていきます。
その目的を問いただそうとするさくらでしたが、「蓮くんに近づくな！！」と鬼気迫る表情で返されてしまいます。
以来、蓮はさくらから距離を置かれてしまい、高梨に原因がある事を察します。
そして、蓮はすべての元凶である高梨の住む203号室へと向かうのですが…！？
203号室 6話ネタバレ
高梨は蓮が訪ねてきた事を喜ぶだけで、まったく会話になりませんでした。
怒りを露わにする蓮ですが、さくらの事もストーカーの事も知らんぷり。
唯一反応したのは「好きじゃない！」という言葉ですが、それもさくらによって言わされているという都合の良いように解釈されるばかり。
らちが明かないまま言い争う中、仲裁に現れたのは201号室の城(じょう)でした。
城は高梨の事を「悪魔」と呼び、過去の出来事を話し始めます。
城は、かつて自分の妹とその婚約者が殺されてしまった事を打ち明けるのです。
その婚約者は高梨に言い寄られ、妹も婚約者と別れるように脅されたと言います。
結果としてどちらも亡くなりましたが、証拠不十分となり高梨は不起訴となったのです。
その後、決定的な証拠を見つけるために、城は高梨をマークする日々を送っていました。
城は蓮の事も心配していて、取り返しがつかない事になる前に引っ越すようにと促します。
一方、すでにさくらの身には危険が迫っていました。
夜の帰宅途中、包丁を持った高梨に襲われてしまうのです。
果たしてさくらの運命はいかに…！？
203号室(百鬼夜行) の感想
少しずつ、色んな意味で迫ってくるヤンデレおばさんの恐怖。
直接的な証拠もなく、実はミスリードの可能性も無きにしも非ず。
例えば真帆殺害の件も、具体的には高梨がやったのかは不明です。
高梨ではない別の人間か、それとも他に共謀者がいるのかもしれません。
ただのホラーではなく、考察の余地もあるため、今後の展開にも期待していきたい作品です。
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