今回のテーマは、「有料級の情報」という言葉についてです。
めちゃくちゃ胡散臭くて大嫌なので、その辺についての感想を書いていきます。
Contents
価値の押し付けでしかないという事
基本的に、物やサービスの「価値」とは売り手が決める事ではありません。
客観的、つまり買い手によって決まるものです。
売り手が決められるのはあくまで「値段」だけであり、価値を決めることは出来ません。
その値段に見合った価値があるのかを決めるのは「顧客」なのです。
にもかかわらず「有料級ですよ!」と言うのは、ただの価値観押し付けに見えるのです。
僕としては、自分から言うのは結構「痛い」と感じます。
例えば、街中で試供品を配っている人が「有料級の商品をタダで配っていますよー!!」なんて言っているのを見たことがあるでしょうか?
リアルでそういう人がいれば、厚かましい事この上なしです。
そして、ネットでもそれは同じなのです。
余計なことを言わなくていい
ですので、わざわざ「有料級の情報」と言う必要はなく、例えば「今だけ無料公開中!」とだけ言えば問題ないと思います。
電子書籍サイトのように、漫画の一部を「期間限定で無料公開」という風にすれば、続きを読みたい人は勝手に買うのです。
にもかかわらず、「有料級!」と押し付けるのは、その商品の価値を盛っているという誇張のようなものです。
実際、「有料級」と銘打っても、価値がないと感じる人もいるでしょう。
そう考えると、有料級という言葉は嘘にもなるわけです。
あえて正確に表現するならば、「一部の人にとっては有料級の情報になりえますよ!」となります。
なぜ「有料級の情報」という言葉を使うのか?
では、なぜわざわざ「有料級の情報」という文言が使われがちなのでしょうか。
この手の言葉を使うのは、大抵は「情報商材屋」だったりします。
「俺はこんなに価値のある情報を無料で公開してますよー!」という宣伝に他ならないのです。
(あるいは、その取り巻きや信者によるアピールなども考えられますが。)
こうして、情報の価値を自分で判断できない人を集めて、情弱ビジネスを展開している、と僕は見ています。
そんな言葉が跋扈しているのは問題だと感じる次第です。
「有料級」という言葉をありがたがる人達
さて、この文言の問題は買う側だけではありません。
もう1つの問題は「有料級」という言葉をそっくり「信じ込んでしまう人」たちの存在です。
有料かどうかの判断もつかないのに「有料級なら、きっと高い価値があるに違いない!」と思い込んでしまう人も世の中に入るでしょう。
しかし、情報の価値は人によってさまざまであり、「不要」といって切り捨てるのも1つの能力なのです。
それが出来ないと、「この人が言うから間違いない!」と、自分で調べたり考える能力を失います。(特に依存気質な人の場合は。)
その結果、他人から押し付けられた価値観を素直に受け入れてしまい、最悪の場合信者と化すのです。
ネットで転がっている無料情報をまとめただけのものを「有料級!」と打ち出したとたん、そこにわんさか信者が群がる構図はよく目にします。
果たして、そういう信者の中かからホンモノの成功者が現れるか疑問なのです。
自分で考えもせず、調べたりも出来ない人間が勝てる程、世の中って甘いものでしたっけ?
1つ言えるのは、「有料級」という言葉に釣られた人は、カモられる確率が高いという事です。
僕は「有料級」という言葉も嫌いですが、その言葉に踊らされるのも怖いと感じるのです。
有料級という言葉に惑わされないために
さて、それでは最後に、「有料級」という言葉に惑わされない方法についてお話をして終わろうと思います。
大事なのは「そもそも自分が知りたい情報は何なのか?」という理解です。
相手から勝手に「有料級!」と押し付けられるのではなく、まずは自分が知りたいことを知る事が先なのです。
情報とはあくまで「使う事」に意味があります。
使えない情報をありがたがる必要はありません。
逆に、いくら情報が素晴らしくても、「使いこなせない」場合もあるでしょう。
そのため、「自分が何を知りたいのか」と「その情報で何が出来そうか」をあらかじめ考えておき、「実行する事」にフォーカスすることが大切になるのです。
それが分かれば、無料情報だろうが有料情報だろうが、情報の取捨選択が出来るようになると思います。
もちろん、手当たり次第情報収集をする手もありますが、集めた情報を何らかの形にするという考えがないと、情報を持つ意味もなくなります。
それともう1つ大切なのは、「情報は情報」でしかなく、解決策ではないという事です。
あくまで大事なのは、自分で調べたり考えたり、実行する力なのです。
使う予定もない情報をいくら鵜呑みにしたところで、何も変わらないのです。
というわけで、今回のお話はおしまいです。
また別の記事でお会い出来たら幸いです。