子育ては楽しい事もありますが、大変なことも多々あります。
愚痴の一つもこぼしたくなるのは、当たり前です。
それなのに、ちょっとでも愚痴るものなら、「子育ての愚痴はうざい」などと言われてしまう事があります。
さらに、「じゃあ、産まなきゃよかったじゃん」などと辛らつな言葉が投げかけられるという最悪のケースも。
なぜ、子育ての愚痴に対してこんなに厳しいのでしょうか?
というわけで、これらについての反論を思いついたので、シェアさせていただきます。
子育ての愚痴がうざいに対する反論
「子供を作る」というのは、確かに夫婦で選択した事ではあります。
「自分で選んだことだから、文句言うな」って言いたいんでしょう。
それならば「仕事」についても同じことが言えますよね。
例えば旦那さんが仕事で愚痴を言ったとしても、「自分が選んだ仕事でしょ?」となるわけです。
「育児の愚痴を言うな」というなら、「自分で選んだ仕事なんだから、愚痴を言うな!」と同じことです。
つまり、仕事の愚痴は許されるのに、育児の愚痴ばかりが悪者にされるのは理不尽と言えるでしょう。
それに「子育ての愚痴はウザイ!」っていう言葉も、立派な愚痴ですからね?
まさにブーメランです。
「じゃあ産まなきゃよかったじゃん」もおかしい
また、よくあるワードとしては「じゃあ産まなきゃ良かったじゃん」です。
これも極端すぎるため、おかしい反論です。
例えば人生において、嫌な事や辛い事はたくさんあります。
そういう悩みを持つ人に対して、「じゃあ、死ねばいいじゃん」って言えますか?
それと同じことです。
そういう白か黒かという2択でしか物事が判断できないのは「二極化思考」と言われています。
(特に、発達障害の方によくみられる特徴らしいです。)
人生、簡単に割り切れる事ばかりじゃなく、矛盾だらけじゃないでしょうか。
「辛い!苦しい!」
「けど、楽しい事もある!」
育児もそうですが、人生ってそういうもんじゃないですかね。
それに、辛いとか苦しい事も、後になってみれば「あの頃は頑張ったなー」みたいないい思い出になりますし。
ですので、二極化思考的な意見は、スルーしていいのではないかと僕は思うのです。
愚痴の言い過ぎには注意
とはいえ、あまり愚痴を言い過ぎるのも、注意は必要かと思われます。
毎日愚痴ばかりだと、言う方も聞く方も辛いですし、暗くなるばかりでしょう。
なので、愚痴も言いつつも「楽しい事」とか「ポジティブな発言」もしていくと、明るくなるのではないでしょうか。
また、愚痴は誰に言うかというのもポイントです。
子供がいない人に対して愚痴れば、嫌味にしか聞こえない場合もあるでしょうから。
あと間違っても、子供の前で愚痴を言うのはNGです。↓
子どもが母親・父親の愚痴・悪口を聞いて育つと……悪影響と対処法
結局は「同じ立場の人」からしか「共感」はもらえません。
なので、愚痴を言う相手は選ぶ必要があります。
それに「自分がしゃべりっぱなし」では、やがては愚痴を聞いてくれなくなる可能性もあります。
ですので、愚痴を言うならば、逆に「愚痴を聞いてあげる」くらいの気持ちが大切かもしれません。
相手の愚痴を聞いて、まずは自分から共感。
その後で自分の話をして、最終的に「お互い頑張ろう!」となれば理想だと思います。
もちろん、愚痴を言う事が目的ではありません。
あくまで「前向きに育児をするための手段」として愚痴を吐き出した方が良いと思います。
育児の愚痴は悪い事じゃない
また「愚痴」に対してマイナスイメージがあるかもしれません。
しかし、「弱音を吐くな!」なんていうのは、時代遅れの昭和のスポ根漫画の世界だけです。
なんだかんだ、辛い事を吐き出すからこそ、前に進めるのではないでしょうか?
実際、育児は楽しい事ばかりじゃありません。
嫌な側面は「愚痴」として吐き出して、「楽しい事」を味わうのが育児ってものじゃないですかね。
なので、愚痴を言うのは別に悪い事じゃないと思います。
ちなみに、愚痴にはポジティブな効果がある事が研究でも分かっているそうなので、ご参考までに。
↓のような愚痴の重要なルール等も書いてあります。
愚痴っていいのはその部屋にいない人のことだけ。不平不満を外在化=客観的に考えるためにも、問題を愚痴を言う人々の外に置く必要がある。そのため愚痴の対象は、例えば会社の問題ある組織や別の部署で働いている扱いにくい人間のように、その場の全員が同意できるものでなければならない。そこにいるチーム内の個人について、絶対に愚痴っちゃダメ
https://www.womenshealthmag.com/jp/wellness/a66604/whinge-at-work-boosts-happiness-20180905/
というわけで、今回のお話は以上になります。
ご参考になれば幸いです。