実家暮らしは本当に最強? -それでも僕がやめた方が良いと思ったわけ

実家暮らし

実家暮らしっていいですよね!

僕はあまりの居心地の良さから、生まれてから26年間ずっと実家に住んでいました。

僕は高卒で就職先も地元だったので、むしろ実家を離れる理由もなかったのです!

なので、僕は「実家最強!!」と思いながら、ぬくぬくと暮らしていました。

しかし!!

実は、そんな風に実家暮らしを続けていると、大きな落とし穴があるかも…!?

というわけで、今回は、実家暮らしが最強たるゆえんと、その危険性をご紹介していきたいと思います。

実家最強説① 家事をほとんどしなくていい

実家暮らしが最強の理由。

まず1つ目は、家事をしなくて済むという事です。

料理や洗濯など、大抵の家事は親がやってくれるからです。

例えば、僕は会社から帰宅する頃には、もうヘトヘトで、家に帰っても料理をする気力はなかったりします。

そんな時でも家に帰ればご飯があり、お風呂が沸いています。

なので、僕は仕事だけに専念することができ、充分に気力を回復させることが出来ます。

また、洗濯ものをカゴに入れれば、数日後はキレイさっぱり。

翌日に着る下着やスーツの心配もありません。

後は余暇を好きなだけPCやゲームで過ごせるし、休みの日も家事に縛られることなく自由に過ごせます。

 

実家最強説② 金銭的な負担が減る

2つ目は、金銭的な負担が減るという事です。

実家暮らしなので、もちろん家賃は実質タダ!

水道代や光熱費だって親の負担にできます。

さらに、車を買わずとも親から借りる事も可能だし、食費もほとんど親持ち。

なので、自分の給料はほぼ丸々自分のものにできるので、お金が貯まります。

ゆえに金銭的な面においても、実家暮らしはお得なのです。

 

実家最強説③ 孤独感が軽減される

3つ目は、孤独感が軽減される事です。

家に帰って誰もいないのは、寂しいものです。

また風邪をひいたり、ケガをした時、誰からも心配されないのも寂しい事です。

しかし、家族が家にいるだけで、安心感は半端ないです。

いざという時に頼りにできるし、話し相手にもなってくれます。

もし1人暮らしで会社と家の往復だけの生活だと、孤独感は増すでしょう。

けれど、家族がいるだけで家の中は明るいのです。

 

本当に実家暮らしでいいのか?

というわけで、以上の3つが「実家最強」たるゆえんなのです。

しかし、これには「非常に大きな落とし穴」があります。

僕はそれに気づいたときに絶望し、「ヤバイ!!何とかしなければ!!」という危機感を抱きました。

なので、僕と同じように「実家最強!」と思って何もしてこなかった人も、ここから先は一読の価値はあるかと思います。

というわけで、ここから手のひらを一気に返し、「実家暮らしに潜む危険性」について述べていきたいと思います。

 

実家暮らしの危険性

実家暮らしの大きな落とし穴。

それは、「いつまでも甘えた生活は続けられない」という点です。

なぜなら、両親はいつまでも健在とは限らないからです。

ハッキリいって、病気や死亡リスクなどは、年齢的に両親の方が高いのです。

 

例えば、もし親の介護が必要になれば、今度は僕の方が面倒を見なければならなくなります。

そんな状況になった時、どうすればいいのでしょうか?

今まで家の事をしていなかった僕が、急に「今日から親の面倒を見つつ家事全部やります」なんて出来るでしょうか?

もし出来たとしても、多大なるストレスを抱えることになり、精神的に病むかもしれません。

あるいは何等かの施設に行かせようにも、今までさんざんお世話になった人を、「役に立たなくなったからポイッ!」と追いやる事なんて、僕にはできません。

 

つまり、実家暮らしだからといって、僕のように両親に甘えまくっていると「両親が高齢になった場合、自分にかかる負荷が壮絶なものになる」というリスクが高いのです。

それを考えたら「実家暮らし最強!」などと余裕ぶっこいてなどいられないのです。

 

もちろん、僕と違って積極的に家事を行った上で家暮らしをされている方であれば、何も問題なく、むしろ素晴らしい事だと思います。

家事スキルさえ高ければ、どんな場所や環境においても強く生きていけるでしょうからね。

しかし、僕のように何も家事もしてこなかった場合、多少の経済力はあっても、家事スキルはおろか生活力は皆無といえるのです。

 

実家暮らしの最悪のケース

さて、ここでさらに最悪なケースを考えてみましょう。

それは、僕自身が独身のまま年老いた時です。

その際、仮に両親共に天寿を全うした頃なら、その時の僕は50代~60代くらいでしょうか。

いざ僕が50代になった時、未婚のまま実家に1人でいたら、その生活はどんなものになるでしょうか?

家の事も全く分からず、仕事に逃げ込んでいるような日々になったと思います。

掃除くらいはするかもしれませんが、料理が出来ないのでスーパーやコンビニの弁当を食べる毎日になったでしょう。

洗濯も面倒くさいので、普段着も汚かったり、シャツもヨレヨレだったりと、みすぼらしい姿になっているかもしれません。

そして、何といっても「孤独感」が押し寄せてくるでしょう。

これからただ死に向かうだけの老後で、何もなく、誰にも看取られないまま亡くなっていく…。

きっと、そんな未来が待っているはずです。

 

そう考えた時、僕は「実家暮らしに甘えてるとヤバイ」としか思えませんでした。

ただ、先ほども言った通り、「生活力がある上で実家暮らしを選択している方」であれば、充実した人生は送れると思います。

けれど、そうでない実家暮らしにとっては、ニートの末路にも似た怖さがそこにはあるのです。

 

実家暮らしのリスクを回避するためには?

では、そうした最悪のケースを免れるためには、どうすればいいのでしょうか?

その答えは、至ってシンプルです。

 

それは、「恋人を作って2人で同棲、または結婚する」と言う方法です。

そうすれば、実家から出るきっかけにもなるし、家事スキルを身に着けるチャンスを得る事も出来るのです。

逆に言うと、この同棲・結婚以外の方法は、ほとんどないといえます。

 

では、なぜそういえるのか、理由をご説明します。

まず、僕たちが実家を離れるきっかけは、ごくごく限られています。

例を挙げれば、進学、就職、転勤、同棲、結婚、親との離別です。

 

進学や就職を機に、親元を離れるというのは、よくある話ですよね。

そのまま何事もなければ、もう実家に頼らずに生活を送れると思います。

しかし、そうではなかった場合、実家を離れるきっかけが「同棲、結婚」か「離別」くらいしかないのです。

 

つまり、消去法で考えると、自分で選べる選択は、「同棲と結婚」しかない、と言えるのです。

 

同棲こそが脱実家暮らしの方法!

さて、「恋人と同棲する」ということは、それだけで「実家を出るきっかけ」になります。

なぜなら、両親と一緒にいると何かと気を遣うし、恋人とやりたい事がやり辛くなるからです。

それに、僕の場合は実家の部屋数的にも余裕がないため、むしろ「同棲するなら実家を出るしかなかった」のです。

 

もちろん、彼女がいない歴26年だった僕にとって、恋人を作るだけでも、かなり高いハードルでした。(その経緯については話すと長くなるので、また別記事にします)

 

それから色々あって、僕はようやく彼女が出来てから1年後くらいに、同棲生活を送ることが出来ました。

それをきっかけに、僕は実家暮らしを辞める事ができたのです。

 

結婚のススメ

ただし、「結婚」を考えるとなると、僕の家事スキルのなさは、やはり致命的なものでした。

なぜなら、妻側にとって、家事のできない夫と結婚するメリットはないからです。

 

よほどの高給取りか、圧倒的イケメンなら別かもしれませんが、どちらも当てはまらない僕としては、やはり「家事スキル」は必須でした。

実際、僕も結婚する前に「家事が出来ない男の人とは結婚できない」とハッキリと言われてしまいました。

共働きが当たり前のご時世で、「僕は仕事のみ、妻は仕事+家事」というのは、不公平としか言いようがないですからね。

 

僕自身も、家事が出来ない後ろめたさがあり、僕は結婚するために、「同棲を機に家事のスキルを身に着けよう」と決心したのです。

 

結婚後の生活の変化について

さて、結論から言って僕は同棲して良かったと心底思っています。

彼女のスパルタ指導のおかげで、僕は家事のイロハをしっかりと叩き込まれたからです。

その結果、結婚して現在の妻となり、僕も今では当たり前のように料理をしています。

ただ、はたから見れば「尻に敷かれた憐れな夫」のように見えるかもしれません。

けれど、僕にとっては妻に感謝しかありません。

今まで何もできなかった僕に対し、妻は根気強く向き合ってくれたのですから。

何より、僕自身ももっと生活力を身に着けたいと願っていたので、本当にありがたい存在です。

現在は育児も加わり、お互いに喧嘩もしながらも前進中という所です。

 

結婚が全てではないけれど

ただ、断っておきますが、僕は「結婚が全て」だと思っているわけではありません。

結婚したとしても、死ぬときは必ず1人ですから。

 

それに、結婚すると自由な時間はなくなるというのは本当のようで、もし熱中している趣味や、生涯にわたってやりたい事があるのなら、結婚にメリットはないかもしれません。

けれど、いつまでも実家に住んでいるのが後ろめたかったり、生活力がない事に不安を持つなら、同棲や結婚は1つの選択肢と言えると思います。

 

実家暮らしについて まとめ

というわけで、今回のお話をまとめます。

 

1.まず、実家暮らしは若いうちなら許されますし、お金を貯めるには有効です。

2.しかし、自分が40代~60代になった時、両親がいつまでも健在とは言えません。

3.その際、家事スキルを身に着けていなければ、いざとなった時困るのは自分自身です。

4.仮に同棲したり結婚しようとしても、家事が出来ないと、結婚できない場合があります。

4-1その理由は、共働きなのに、女性側にとっても、家事のできない男と付き合うメリットがないからです。

5.であれば、実家暮らしにしろ、結婚するにしろ「家事スキル」は必要だといえます。

5-1.もちろん、家事スキルがあるなら、ずっと実家暮らしでも問題はないし、それも素晴らしい事だと思います。

6.けれど、僕が結婚を選んだのは「家を出るきっかけ作り」でもあり「好きな人と一緒に暮らしたい」という思いからです。

7.その為に、僕は妻との生活をするために家事に挑戦し、継続することが出来るようになりました。

 

と言うのが、今回のお話の要約です。

また、仮にもし将来的に僕が両親の面倒を見なければならなくなった場合でも、「家事スキル」を身に着けておけば、その負担は大きく軽減される事でしょう。

つまり実家暮らしだろうが結婚しようが、とにかく「家事スキル」を身に着けるという事は、多大なるメリットがあるのです。

 

僕が実家暮らしをやめた方が良いと思ったわけ おわりに

実家と言うのは居心地が良く、そんな暮らしがずっと続くような錯覚を覚えがちです。

けれど自分も両親も必ず年を取るというのは、まぎれもない事実なのです。

そんな将来を考えた時、自分がどんな生活をしていたいかを考えて行動するのが何よりではないかと思う、というお話でした。

 

もちろん、やむ負えず実家暮らしをされたり、結婚しない理由がある人もいるでしょうし、そうした人を否定する気などは一切ございません

ただ、あくまで僕の場合は、「親に甘えたくない」「生活力を身に着けたい」「好きな人と一緒にいたい」という理由から、同棲から結婚に至ったというだけの話です。

そして、もし僕と同じような境遇に悩まれている方がいれば、家事スキルを磨いたり、恋人探しは有効な手段だと思う、ということが伝えたかったのです。

 

というわけで、以上で今回のお話はおしまいとなります。

皆様のお役に少しでも立てれば幸いです。