このブログの読者の方ならお察しの事でしょう。
何を隠そう僕は「陰キャ」です。
今風に言えば陰キャですが、当時はネクラとかオタクとか言われる種族でした。
学生時代はその事で死ぬほど悩んでましたし、彼女いない歴=年齢である事がコンプレックスでした。
もちろん、友人と呼べる存在もごく僅か。
社会人になってからは、仕事の忙しさを言い訳にして、何もしようともしませんでした。
その一方で、周囲の人間たちはこぞって恋人とアレコレしているなか、僕は1人取り残されていくばかり。
そして、夜な夜なマクラとティッシュを濡らす日々…。
しかし、とあることがきっかけで、20代半ばになってから必死に恋活・婚活するようになりました。
今回は、そんな陰キャ・非モテ男の恋活体験談をお話しようと思います。
Contents
恋活とかはダサいと思っていました。
以前の僕は、恋活とか婚活がすごく「ダサくて恥ずかしい事」だと思っていました。
その頃は「街コン」というものがブームになっていたのですが、僕はそういうのを小バカにしていたのです。
なぜなら周囲の人間は「合コン」とか「友達関係から派生」して、恋人を作っていたからです。
僕としても「働いていれば人と繋がれるし、いつかは恋人ができるだろう」などと思っていました。
それなのに、わざわざ高いお金を払って「出会い目的」で集まるのが、恥ずかしかったのです。
そう思いながら、僕はボッチ・ザ・陰キャの社会人生活を送っていました。
ところがある日の事。
僕の職場にはアニキ的な先輩がいて、いろいろと世話を焼いてくれていました。
その先輩から、僕はお説教を受けたのです。
最初は「面倒くさいなぁ…」としか思えなかったのですが、それが僕の中で大きな転機となりました。
彼女がいない事をお説教される僕
それは先輩と2人で社用車に乗って、職場に帰る途中の事です。
確か、こんなやり取りがありました。
先輩「お前って彼女いるの?」
僕「え?いや、一度も出来たことないですよ。あはは‥」
先輩「彼女とか興味ないの?」
僕「いや、出来れば欲しいですけどねぇ‥」
先輩「じゃあ、作ればいいじゃん」
僕「え?でも出会いとかなくて…」
先輩「お前友達とかいないんだっけ?」
僕「はい、だから知り合いのツテとかもなくて…」
先輩「今流行ってる街コンだっけ?行ってくればいいじゃん」
僕「いや、街コンなんて…、1人で行くの恥ずかしいですし…」
先輩「お前なあ!!」
僕「ひっ!!」
先輩「お前、そんな事ばっかり言っていたら、一生彼女出来ねえぞ?」
僕「え…」
先輩「お前、20代のうちならいいかもしれないけどな」
先輩「30代40代になっても同じこと言ってるつもりか?」
僕「…え?」
先輩「40歳になっても同じこと言ってたら、一生彼女なんて出来ねぇぞ。」
先輩「年を取れば、相手してくれる女子なんて減るんだからな!」
僕「ファッ!?…確かにそうですね…」
先輩「お前はまだ若いんだから、今のうちにやっとかないと後悔するぞ?」
僕「はい…」
先輩「じゃあ、来週街コン行ってこい。仕事終わったら予約な?」
僕「え…来週?一人で行くんですか…」
先輩「お前、仕事で今日ミスしたし、その埋め合わせで。」
僕「(それって脅しじゃないか)…分かりました。」
先輩の説教は半ば強引でした。
けれど、僕の中では確かに響くことでもありました。
確かに「先輩の言う通り」だと思ったからです。
言い訳し続ければ、年をとっても同じように「やらないまま」で終わってしまうのですからね。
そんなこともあり、僕は覚悟を決め、街コンに行くことになったのです。
(ちなみに、あれから10年ほど経ちましたが、その先輩には、今でもめちゃくちゃ感謝しています。)
「初めて街コンに行く」の巻

行く前はものすごく怖く、緊張した街コン。
「オラオラ系がいたら怖いなぁ」と、びくびくしていました。
けれど、いざ行ってみたら意外と楽しかったのです。
というのも、初めて参加したのは「謎解きゲーム×街コン」という感じで、テーブルごとにチーム戦で競い合う形でした。
それならば、必然的に会話も生まれるし「女子に頭のいいとこ見せたれ!!」と、格好つける要素満載です。
この企画を考えた人は本当に天才だと思いました。
僕は足りない脳みそをフル回転させて謎を解き、それが女子との会話にも繋がったのでした。
最初の緊張はどこへやらで、「こういう街コンだったら毎週でも行きたい!」と思ったのです。
そして、大きな収穫もありました。
それは、人生で初めて女の子と連絡先を交換できた事です。
一応、街コンのルールらしく、そういう交換タイムが設けられていたのです。
たとえ、これが恋愛に結びつかなくても「女子の連絡先」があるだけで、僕はめちゃくちゃ嬉しかったのです。
大したことはないのでしょうが、僕の中では、本当に大きな一歩でした。
こうして僕は仕事以上に「達成感」と「満足感」を得ました。
次の仕事の日に先輩に報告するのが楽しみでしかたなかったです。
けれど、僕は先輩からとんでもないことを言われてしまうのです…。
デートまでの道のりについて
僕は意気揚々と、先輩が話しかけてくるのを待っていました。
そして、「街コンでいい子がいたんですよ~」とここぞとばかりに報告しました。
ところが先輩は、僕の想定外の反応をしました。
「じゃあ、今すぐ連絡しろ」と、またしても僕をたきつけたのです。

僕は先輩が何を言っているのか分かりませんでした。
やっと第一歩を踏み出したところなのに、昨日の今日で連絡しろって??
いくらなんでもハードル高すぎやしませんか、と。
というか、僕は女子に連絡なんてしたことがなかったので、「無理に決まっているでしょ!!」と言い返したかったです。
第一、恥ずかしいし、なんて送っていいか分からないし、そもそも相手が僕に興味があるか分かりません。
もし嫌われたらどうしようとか、キモイと思われたどうしようとか、さまざまな負の感情が湧き出しました。
なので、僕は焦りまくり、そればかりは何としても断ろうとしました。
ところが、先輩は他の同僚等にも、すでに僕の恋活事情を教えて回っていたようです。
なので、周囲からも「やるじゃん!連絡した方が良いよ!」という熱い無責任のエールが飛ぶという事態に。
僕は恥ずかしさと緊張で泣きそうになりながら、屈してしまいました。
半ばヤケを起こし「じゃあ送りますよ!!」という流れに…。
そして、震える指でお相手の女性にLINEを送る事になります。
情けないながらも、「この文面でどうでしょう…?」と、先輩に確認を取って、ようやく送信に成功。
「返信が来ない事への不安」を覚えながらも、お相手はめちゃくちゃ優しい人だったので、まさかのデートOKのお返事が…!!
いやぁ、思い出しても、この時は本当にうれしかったですねー。(謎のインタビュー風)
デートでの失敗を経て。

こうして、僕は人生初の女性とのデートを決行しました。
しかし、デートと言っても、本当にほぼドライブしただけで終わりました。
そりゃあ、今まで女子はおろか、友達ともあまり遊んでこなかったのですからね…。
しかも、デートした時間帯は、お相手の仕事終わりの夜の僅かな間だけ。
相手は、普段から趣味や人付き合いで忙しい方で、仕事も平日休みが基本の方でした。
ですので、このデートを取り付けるにも、かなり苦労をしたのです。
(ちなみに僕は当時は土日休み。)
結局、車で迎えに行く⇒僕の地元のお店を紹介⇒ご飯を食べる⇒女子を送る。
という、ただ移動してご飯を食べるだけで終わりました。
ただ、デート中にお話している時に、僕は思いました。
「ああ、相手の方は明らかにリア充(陽キャ)なんだなぁ」と。
僕とお相手の女性は、住む世界が違うんだと、肌で感じたのです。
僕なんかよりも友達が多くて、趣味も多くて、アウトドアで…。
そんな風にネガティブに考えてしまい、劣等感に苛まれしまったのです。
やはり陰と陽は、相反するものなのですね。
お相手にも、どこか影があるのは感じましたが、少なくとも僕なんかとは釣り合わないと感じました。
もちろん、僕が女性慣れしておらず、勝手に引け目を覚えていただけかもしれません。
ただ、お相手の方とはそれっきりとなりました。
これが陰キャが陰キャである由縁なんでしょうかね。
というか、24歳にもなって、どんな青春してるんだかって話ですよね(白目)。
街コン沼にハマる僕
しかし、それで終わったわけではありませんでした。
僕は変な自信がついてしまったのか、それ以来、街コンに行くのが趣味になってしまったのです。
「こんな僕でも、連絡をすれば一応会ってくれる女性がいるんだ!」という経験は大きなものでした。
なので、数少ない陰キャの友達を無理やり誘ったり、多いときは月3回行ったりもしました。
さらに、その当時は「相席居酒屋」なるものも流行り始めた時期でもありました。
これは、その名の通り、見ず知らずの男女が相席してご飯を食べるという、斬新な形態の居酒屋なのです。
そのランダム性が面白過ぎて、僕はハマってしまいました。
ちなみに、当時の僕は陰キャ特有の早口やハイテンションで乗り切っていたので、めちゃくちゃキモかったと思います。
しかし、やはり分不相応というやつなのでしょうね。
僕が楽しくても、女の子が楽しくなさそうだったりすることもしばしば…。
しかも、元々が内向的な性格であるため、「昨日の街コンの時、何であんなこと言ったんだろう…」と、後悔する事も増えました。
さらに「出費がかさむ事」も、徐々に負担になっていきました。
毎週のように交通費+交際費をかけていれば、金欠にもなりますよね。(安月給でしたし。)
しかも、街コンはかなり割高であるため、今ではすっかり廃れてしまいました。
男性は1回につき7000~8000円くらいかかった気がします。
任意で2次会に行けばさらにお金もかかりました。
そして僕が手に入れたのは…
結果は出せませんでした!

マジで何の結果も出せなかったです。
確かに街コンは楽しかったです。
しかし、「彼女を作る」という当初の目的はどこいった??
結局、いくら出会いが増えたとしても、目的意識がなければ「楽しかった」で終わるだけなのです。
また、何回も街コンに行った事で、さらに大きな問題点が浮上しました。
それは「街コンに来る人は陽キャが多い」という事です。(気づくのが死ぬほど遅い)
そもそも、街コンに来れるような人と、僕は性格が合わないのです。
無理に陽キャの人に合わせても、結局はついていけなかったのです。
そんな風に背伸びしたところで、彼女が出来るわけなかったのです!!
当時は他人との交流が増えていたので、自分もリア充になれた気がしましたが、別にそんなことはなかったぜ!
僕も途中で「何か違う!」と気づいたので、「アニメコン」なるものにも行った事はあります。
(アニメ・漫画好きをターゲットにした街コンの事です。)
ところが、実は僕はアニメや漫画に詳しくなく、集まる女子も割とコアな感じでした。
一方、アニメコンに集まる男性はなぜかイケイケだったりしたので、全くもって意味が分かりませんでした。
(アニメは陰キャのものっていう感覚が、もう古かったんですねぇ…)
僕はもう万策が尽きたと感じ、1年ほどで街コン生活は終わりを迎えたのでした。

「判断が遅い」
ちなみに、僕の恩人である先輩はというと、その間に仕事を辞めて地元へと帰られてしまいました。
まだだ!まだ終わらんよ!
「1年も街コンに通って、彼女の1人も出来ないってどーよ。」
僕は自問自答していました。
デートも最初の1回だけで、それ以降はまったくありませんでした。
コスパ最悪です。
自分の魅力なさなのか、キモさなのか、理由が分かりませんでした。
そんなこんなで2年ほどたち、気づけば26歳になっていました。
「このまま彼女いないと、本当に未経験のまま30歳になってしまう…」
周囲からもそれをネタにされ始めてきて、僕は苛立ちと焦りを覚えるばかり。
そんな複雑な思いを抱きながら、僕は知人から風俗遊びを教えてもらい、徐々にヤバイ方向へと移っていきかけました。
そうだ、ブログをやろう(唐突)
ただ、僕はヤバイ方にはハマることはなかったです。
というのも、ちょっと話は変わるんですが、僕は26歳になったとき、ブログを始める事にしました。
その当時「出会い系ブログが稼げる」という噂を聞き、試してみようと思ったからです。
ただし、「出会い系」といえば、それこそオラオラ系男性が幅を利かせていそうです。
登録はしてみたものの、やっぱり怖くて断念しました。
諦めかけていたそんな時に、ちょうど流行り出したのが「マッチングアプリ」でした。
「マッチングアプリ」は出会い系と違って、「真面目な出会い」が目的なのです。
なので、「これなら僕にピッタリだ!!」と思うとともに、ある事を考えました。
「マッチングアプリを実際に使ってみて、その体験談をブログに書いたら面白いんじゃないか?」
そうすれば、自分も客観視できるし、新しい事にも出会えそうですからね。
ちょうどその時、「婚活体験談」にまつわる面白そうなブログを見つけたので参考にしようとしていました。
ところが!
結局僕はマッチングアプリのブログは作らずじまいに終わりました。
陰キャの僕の身に、いったい何が起こったのか…!?
次回、「完結編」に続きます。