今回は「自分のペースは甘えなのか」についての思考整理です。
自分のペースが「甘え」になる場合
まずは自分のペースが甘えになる場合について考えていきます。
3つのケースが考えられるので、見ていきましょう。
ケース①仕事の場合
まず、自分のペースが甘えになる場合があるのは「仕事」です。
仕事とは金銭を受け取るために他人に奉仕するわけですから、「自分のペースが大事」などという話を持ち出すのはおかしいと言えます。
お客さんや上司が「あなたのペースで頑張って下さい」などと優しい言葉をかけるわけがありませんからね。
いかにクライアントのペースに合わせられるかが課題となるのです。
もちろん、本当に自分のペースで出来る仕事であればいいですが、必ずしも理想の職業に就けるとは限りません。
天職でもない限り、自分のペースだけで仕事をしようものなら、周囲に被害が及ぶのです。
例えば、チームの足を引っ張ったり、顧客からのクレームをもらう原因にもなるでしょう。
あるいは「皆も私と同じくらい頑張って欲しい」などというワンマン的な状況にもなりかねません。
つまり自分>周囲という認識によって、他人に迷惑や圧力をかける事は甘えになると思います。
ケース②育児の場合
仕事だけでなく、育児の場合も同様の事が言えます。
当然ながら、育児は親のペースで決して成り立ちません。
合わせるのは子供のペースであり、大人はそれを受け入れ、見守る必要があるのです。
責任を逃れようとするのは甘えであり、親としての資質が問われるところでしょう。
もしも過度に親のペースで見ようものなら、ヘリコプターペアレントにもなりかねません。
ケース③健康管理について
健康管理についても「マイペース」だと危険な場合があります。
例えば、お酒を飲み過ぎたり、全く運動をしない生活が好きだったとしても、それは後々の自分を苦しめる事になるはずです。
不摂生な生活は1人暮らしならまだしも、誰かと一緒に住む場合ならある程度変えていかないといけない面もあるでしょう。
逆に、他人に迷惑をかけていると知っていながら改善しない場合は「甘え」となる可能性もあります。
なので、自分で生活習慣を見直したり、調べて改善していく事も重要だと思います。
人に合わせるのは疲れる!
以上の事から、仕事や育児をする上では、自分のペースではいられない事がほとんどです。
とはいえ、無理に他人に合わせて自分の体調や精神に不調をきたしては、元も子もありません。
それらのストレスから逃れるために不摂生となるという負の連鎖も生まれる可能性もあるのです。
そうならないためには、時には自分のペースでいられる時間を作る事も大切だと言えるでしょう。
それでは、自分のペースが甘えにならない場合についても考えていきましょう。
マイペースが甘えにならない場合
周囲も大切ですが、一番大切なのは他でもない「自分自身」というのは前提です。
確かに仕事は仕事、育児は育児で自分を押し殺す場面はあります。
けれど、それらはあくまで「自分が健全」でいられるからこそ、周囲にも気を配れるという事なのです。
つまり、自分を大切にできるからこそ、周囲の人々も大切にできるというわけです。
そして、自分を大切にするためにも、仕事や育児以外の時間の過ごし方はすべて「マイペース」でいいと思います。
他人との関りではなく、プライベートな環境でマイペースでいることは、まったく甘えなどではないのですから。
では、どういう場合にマイペースでいられるのかについての具体例を挙げていきます。
マイペースでいい場合① プライベートの人間関係
プライベートの人間関係は他人を基準にするのではなく、「自分のペースでいられるかどうか」が重要です。
例えば「友人関係が煩わしい」と言う人もいると思います。
連絡が面倒くさい、忙しくて会いたくない、気を遣うのが疲れるなど、付き合う必要性に疑問を感じる事もあると思います。
無理して付き合うくらいなら、いっそ離れてもいいのでは、という考え方もあるという事です。
逆に自分が「合わせたい」「合わせられる」と思う相手であれば、その人と理想の関係が築けるはずです。
なので、プライベートな交友はあくまで「自分が居心地が良いと思えるか」で判断してもよいのではないでしょうか。
マイペースでいい場合② 家事全般について
また、家事や生活全般も自分のペースでいい事もあり、完璧を求める必要はありません。
たとえ家族のためであっても、最小限の頑張りでもいいと思います。
むしろ、どれくらい手を抜けるかを考えて、自分の時間を確保できるようにしても良いのではないでしょうか。
心に余裕を作る時間がないと、やる気も起きなくなってしまうでしょう。
ですので、自分がギリギリ頑張れるペースで休み休み行う事も大切かと思われます。
マイペースでいい場合③ 趣味の時間
自分のペースを保つには、好きな事や趣味に取り組む時間が大切となります。
しかし「好きな事」だったとしても、どうせやっても無駄とか、面倒くさいとか、やる気が起きないとか、そういう負の面もあるかも言しれません。
けれど、思余計な事を考えずに、ひたすら没頭するというのも、ストレスの解消方法となるのです。
趣味においては生産性なんて不要であり、自分が好きな事をするだけで充実するのです。
自分のペースを使い分ける事が重要
自分のペースでいいのか、他人に合わせた方がいいのか?
もし他人に合わせられるとすれば、許容範囲はどの程度なのか?
そういったことを考えて、ペース配分をしていく事が何よりも大切になると思います。
いくら仕事では他人が大切だと言っても、無理なものは無理と言う事もあるでしょう。
そもそも、無理難題ばかりの職場であったら、向いていない可能性の方が高いのですからね。
であれば、いっそのこと転職という手もあるのです。
逆に、もし今の職場でも耐えられそうだと思うのならば、割り切ってしまうという考え方もあります。
ちなみに僕自身、会社員という生き方が合わなかったので、自営業&主夫として生きている身です。
自営業も子育てもやはり大変な面はありますが、自分で選んだ生き方に対して弱音を吐くのは、やはり甘えなのです。
辛いことがあっても、それでも楽しい面にフォーカスしたり、趣味に没頭する事で「自分でいられる時間」を取り戻す事を忘れないでおこうと思います。
というわけで、今回の思考整理は以上です。