今回は「自分のペースは甘えなのか」についての思考整理です。
自分のペースが「甘え」になる場合
まずは自分のペースが甘えになる場合について考えていきます。
2つのケースが考えられるので、見ていきましょう。
ケース①仕事の場合
まず、自分のペースが甘えになる場合があるのは「仕事」です。
仕事とは金銭を受け取るために他人に奉仕するわけですから、「自分のペースが大事」などという話を持ち出すのはおかしいと言えます。
お客さんや上司が「あなたのペースで頑張って下さい」などと優しい言葉をかけるわけがありませんからね。
むしろ、いかに他人のペースに合わせられるかが課題となるのです。
もちろん、本当に自分のペースで出来る仕事であればいいですが、必ずしも理想の職業に就けるとは限りません。
天職でもない限り、自分のペースだけで仕事をしようものなら、周囲に被害が及ぶのです。
例えば、チームの足を引っ張ったり、顧客からのクレームをもらう原因にもなるでしょう。
あるいは「皆も私と同じくらい頑張って欲しい」などというワンマン的な状況にもなりかねません。
つまり自分>周囲という認識によって、他人に迷惑や圧力をかける事は甘えになると思います。
ケース②育児の場合
仕事だけでなく、育児の場合も、同様の事が言えます。
当然ながら、育児は親のペースで決して成り立ちません。
合わせるのは子供のペースであり、大人はそれを受け入れ、見守る必要があるのです。
もしも過度に親のペースで見ようものなら、ヘリコプターペアレントにもなりかねません。
人に合わせるのは疲れる!
仕事や育児をする上では、自分のペースではいられない事がほとんどです。
ただし、無理に他人に合わせて自分の体調や精神に不調をきたしては、元も子もありません。
そうならないためには、時には自分のペースでいられる時間を作る事も大切だと言えるでしょう。
それでは、自分のペースが甘えにならない場合についても考えていきましょう。
マイペースが甘えにならない場合
周囲も大切ですが、一番大切なのは他でもない「自分自身」なのです。
確かに仕事は仕事、育児は育児で自分を押し殺す場面はあります。
逆に言えば、それ以外の時間の過ごし方はすべて「マイペース」でいいと思います。
他人との関りではなく、プライベートな環境でマイペースでいることは、まったく甘えなどではないのですから。
では、どういう場合にマイペースでいられるのかについての具体例を挙げていきます。
マイペースでいい場合① プライベートの人間関係
例えば「友人関係が煩わしい」と言う人もいると思います。
連絡が面倒くさい、忙しくて会いたくない、気を遣うのが疲れるなど、付き合う必要性に疑問を感じる事もあると思います。
プライベートな交友はあくまで「自分が居心地が良いと思えるか」で判断してもよいのではないでしょうか。
無理して付き合うくらいなら、いっそ離れてもいいのでは、という考え方もあるという事です。
逆に自分が「合わせたい」「合わせられる」と思う相手であれば、その人と理想の関係が築けるはずです。
マイペースでいい場合② 家事全般について
また、家事や生活全般の事だって、別に完璧を求める必要はありません。
たとえ家族のためであっても、最小限の頑張りでもいいと思います。
むしろ、どれくらい手を抜けるかを考えて、自分の時間を確保できるようにしても良いのではないでしょうか。
マイペースでいい場合③ 趣味の時間
自分のペースを保つには、好きな事や趣味に取り組む時間が大切となります。
しかし「好きな事」だったとしても、どうせやっても無駄とか、面倒くさいとか、やる気が起きないとか、そういう負の面もあるかも言しれません。
けれど、思余計な事を考えずに、ひたすら没頭するというのも、ストレスの解消方法となるのです。
趣味においては生産性なんて不要であり、自分が好きな事をするだけで充実するのです。
ただし健康は自己責任!
ただし、健康については「マイペース」だと危険な場合があります。
お酒を飲み過ぎたり、全く運動をしない生活が好きだったとしても、それは後々の自分を苦しめる事になるはずです。
そのためには、自分で生活習慣を見直したり、調べて改善していく事も重要だと思います。
もちろん、不健康という選択をするのもまた自由であり、他人からとやかく言われる筋合いはないかもしれませんが…。
自分のペースを使い分ける事が重要
自分のペースでいいのか、他人に合わせた方がいいのか?
もし他人に合わせられるとすれば、許容範囲はどの程度なのか?
そういったことを考えて、ペース配分をしていく事が何よりも大切になると思います。
いくら仕事では他人が大切だと言っても、無理なものは無理と言う事もあるでしょう。
そもそも、無理難題ばかりの職場であったら、向いていない可能性の方が高いのですからね。
であれば、いっそのこと転職という手もあるのです。
逆に、もし今の職場でも耐えられそうだと思うのならば、割り切ってしまうという考え方もあります。
ちなみに僕自身、会社員という生き方が合わなかったので、自営業&主夫として生きている身です。
自営業も子育てもやはり大変な面はありますが、自分で選んだ生き方に対して弱音を吐くのは、やはり甘えなのです。
まぁ、自営業と言ってもほぼブログがメインなのですが、その辺の実情も書いてあります。
辛いことがあっても、それでも楽しい面にフォーカスしたり、趣味に没頭する事で「自分でいられる時間」を取り戻す事を忘れないでおこうと思います。
というわけで、今回の思考整理は以上です。