僕は学生時代から現在にかけて、友達と呼べる人は数人程度しかいませんでした。
小学生時代はともかく、中高生時代は1,2人程度の友人しかいませんでした。
学校内では1人で過ごす事が多く、居心地の悪さも感じました。
「みんなはクラスの中で楽しそうなのに、自分は一体なんなんだろう?」なんて考えていました。
今では「陰キャ」などと揶揄され、良い気持ちはしませんでした。
けれど、それはあくまで昔の話です。
あれから少し年を取り、現在に至っては、友達が少ない事に対し、気にならなくなりました。
そこで今回は、なぜ「友達が少ない事」はコンプレックスになってしまうのか、そして、それはどうすれば克服できるのか、を考えたいと思います。
友達が少ない事のデメリット
学校の居場所がない
まずは、友達がいない事のデメリットを考えてみます。
いくつかあると思いますが、まず1つは、学校での居心地が悪くなる事です。
社会人なら仕事に集中するだけで良いですが、学校ならそうも行きません。
休み時間など、強制的に空き時間はやってきます。
その際、周囲はわちゃわちゃしているけれど、僕はその輪の中に入れませんでした。
ただ1人で何もしないのは暇なので、僕は本ばかり読んでいました。
読みたくて読んでいるわけではなく、やる事がないから仕方なく読む、という感じでした。
昼休みも教室や体育館には居場所がなかったので、図書館で過ごしていました。
もちろん、それほど本が好きだったわけではないですが、本に慣れ親しむきっかけにはなりました。
なのでその点に関しては、本がたくさん読める環境にあって良かったという感じです。
友達と遊びに行けない
また、学校での過ごし方以外にも、デメリットはあります。
それは、みんなで一緒に遊びに行ったりゲームをすることが出来ない事です。
小学生時代はみんなで集まってゲームやサッカーとかは日常茶飯事でした。
けれど、中高生時代は僕は参加できず、周りのグループの人たちがそういった話で盛り上がるのを聞いて、羨ましく思いました。
また、僕は社会人になってからも、そうしたグループに所属しませんでした。
合コンにも行けず、女の子の知り合いの1人もいませんでした。
そんな時に知り合いとか同僚が「仲間と集まって何々した」とか「彼女と〇〇に行った」なんて聞くと、やはり僕は「なぜ僕は彼らと同じことが出来ないのだろうか?」という悩みの種となりました。
自分の価値が低くなる?
そして一番のデメリットは、「自分に自信が持てなくなる」という事です。
例えば、スマホの連絡先のリストが少なかったり、年賀状が来なかったり、結婚式に呼べる人がいない…など、時々「自分の友達の少なさ」が「数値化」されることがあります。
そうした時に、僕は人望のなさにショックを受け、自分に自信がなくなっていくのです。
その一方で、友達が多い人と言うのは、人望も厚く、発言力があったり、人脈を活用したり、堂々としている人が多いように思いました。
そういう人と比べると僕は「劣っている」と感じ、コンプレックスとなっていくのでした。
友達が少ないというコンプレックスを解消するには?
では、どうすればそのコンプレックスを解消できるのでしょうか?
僕はそれを解決するために、こんなことを考えました。
それは「友達は本当に必要なのか?」という事です。
友達は本当に必要か?
僕はこれまで「友達がいたらいいな」、と思った事はありました。
けれど、そもそも僕は本当に友達が欲しいわけではなかったのです。
ただ、「学校で話し相手になって欲しい」とか「恋人を作るために協力して欲しい」とか…。
僕は今まで自分勝手な都合で「友達がいたらいいな」と思っていました。
挙句の果てには「自分の価値を認めて欲しい」などと、これもまた非常に自分勝手な理由で友達を求めていました。
けれど、そんな理由で友達が出来るわけなどないし、そんな自分勝手な人となんて友達になりたいわけがありません。
だから、僕は友達が少なくて当たり前だったんです。
それに学校には本があったし、結果的に恋人だって自分で見つけることが出来たし、仕事を通じて自分の価値を知ることが出来ました。
つまり、僕には最初から友達は必要なかったんです。
もちろん、全く必要ないわけではなく、数少ないとはいえ友人に支えらた事もありました。
けれど、それだけでよくて、僕はたくさんの友達は必要なかったのです。
友達が多い人との比較
さて、僕は結婚式も挙げませんでしたし、未だに年賀状だって来ませんが、僕はある時から何とも思わなくなりました。
それはただの「ないものねだり」に過ぎない事に気付いたからです。
仮に僕の友達がたとえ多かったとしても、また別のところで「ないものねだり」は始まるでしょう。
「お金持ち」とか「大企業勤め」とか、そういう人に僕はまた「コンプレックス」を抱くのです。
でも、そうやって嫉妬したところで、僕は大金持ちにもなれなければ、大企業に勤める事だってできないのです。
なので僕はある時、そんな嫉妬というのは本当にただ虚しいだけという事に気付きました。
それに、友達が少なくて困ったこともなければ、お金に困ったこともないし、会社が人生のすべてだとも1ミリたりとも思っていません。
つまり僕は「現状の自分に対し、何にも問題がなかった」のです。
恐らく、僕と同じように「友達がいなくて辛い」と思われている方もいらっしゃるでしょう。
けれど、「それで何か大きな問題に直面したか?」とか「もし、友達がいたら解決したか?」と考えてみていただきたいです。
別に友達がいなくても、なんとか問題を乗り越えることができてきたのではないでしょうか?
いなくても何も問題がないのに、なぜ友達の多い他人に嫉妬しなければならないのでしょうか?
僕は結婚式を挙げたいとも思った事もないし、友達の数が自分の価値なんていうのも、自分で作った幻想にすぎないのです。
それに気づいたとき、僕は友達に対する縛りどころか、コンプレックスはほとんどなくなったのです。
友達が少ないというコンプレックス まとめ
以上の事が、僕が「友達少ないコンプレックス」から解放された理由です。
僕は本が友達だったし、それでよかったのです。
それに、今思い返しても「あの学校では自分に合う人はほとんどいなかった」と改めて感じます。
それなのにもし、無理にでも友達を作ろうとすれば、自分を押し殺す必要も出たり、相手に気を遣わせたりと、双方にデメリットしかなかったと思います。
なので、「友達の輪に入る事」が必ずしも居心地の良さに繋がるとは言えないのです。
無理やり仲良しごっこをするくらいなら「1人でいる」ことの方が、僕にとって最善の選択だったのだと思います。
ただそれは今になって改めてそう思うだけであり、年を取るのもまんざら悪い事ではないんだなと感じます。
…とはいえ、友達はいらないですが、「彼女は欲しい」と思っていました。
26歳まで女性とは未経験だったのは、コンプレックスではありました。
なので、そんな陰キャな僕でも彼女は出来るって話も書いてあるんで、ご一読いただければ幸いです。
というわけで今回のお話は以上です。